蒸し暑い夏。 | 女浪士 あずみ

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暑い寒いの快適さを温度計で判断します。

しかし、温度(気温)だけをコントロールすれば快適な環境になるとは言えません。

快適さは、気温以外に湿度、輻射温度、気流(風速)、着衣量などで決まります。

この中で日本の夏は、湿度が問題になります。

7~8月の夏になると、「よく蒸し暑い」とか「ムシムシする」とか言います。

この言葉は「蒸す」から来ています。

これは、空気中の水分量が増えて、体から汗が蒸発しにくくなって不快と感じる。

この状態が「蒸す」いうことです。

日本の夏が世界でも過ごしにくいことで知られるのも、高い湿度に原因があります。

湿度がもっと低ければ、夏はもっと快適になります。

室温28℃。聞くだけでも暑苦しくなりそうな温度ですが、湿度が50%のときと85%のときでは、感じる不快さはまるで違ってきます。

湿度50%のときはサラサラしていてそれほど高温を感じないのに、85%になるとジッとしていてもベタベタして非常に不快を感じます。

言い換えると、湿度が低いと高い温度でも快適に過ごせるということです。

夏を快適に過ごすために、日本の夏は、「アジア・モンスーン気候」といわれる亜熱帯気候で降水量も多く、「高温多湿型」の気候が特徴です。

そのため、「夏を旨とした家」は障子・畳・板などをベースとした木造住宅が湿気対策から生まれてきました。

しかし、ビルを始めとしてあらゆる住宅が気密性を高め、「冬を旨とした魔法瓶」となり、夏は蒸し風呂のような暑い家になったとも言われています。