吉田松陰。 | 女浪士 あずみ

女浪士 あずみ

ブログの説明を入力します。

吉田松陰はその遺書『留魂録』の中で。

「私が死を目前にして平穏な心境でいるのは、春夏秋冬の四季の循環という事を考えたからだ。つまり、農事で言うと、春に種を蒔き、夏に苗を植え、秋に刈り取り、冬にそれを貯蔵する。私自身について考えれば、やはり花咲き、実りを迎えたときなのであろう。なぜなら、人の寿命には定まりがない。農事が四季を巡って営まれるようなものではないのだ。人間にも、それに相応しい春夏秋冬があると言えるだろう」

と言うように、四季の如く役割を終えて移り行くものだと考えています。

『史記』の中にも「四時の序、功を成す者は去る」とあります。春には春の役割が、夏には夏の本分があります。夫々の季節は自分の役割を終えたら静かに去って行くのです。