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歌舞伎の語源は「傾(かぶ)く」。

流行の最先端をいく奇抜なファッション、世間の常識はお構いなしの「かぶき者」をまねた扮装で見せたのが、歌舞伎のルーツといわれる「かぶき踊り」でした。

既存の考えにとらわれずに流行を取り入れ、人々を楽しませる,それは、歌舞伎がたえず受け継いできた精神なのです。

歌舞伎を成り立たせているのは、芝居、踊り、音楽。この3要素で楽しませることを追求し、一つの総合芸術にまで磨き上げてきました。

面白いものを貪欲に取り込み、楽しませるための工夫や努力を重ねた結果が、歌舞伎を多彩なものにしました。

江戸と上方(京都大坂)を中心に、各時代の観客の趣味嗜好を反映し、名優、名作家たちの活躍で新しいレパートリーを増やしながら今日の歌舞伎に至ります。

お上に頼らず、市井の人々が育ててきたところに大きな特徴があります。

そのレパートリーは700以上で、基本は“ロングラン”。一つの作品に、俳優や裏方の数えきれない工夫が重ねられ、今現在の集大成が、目の前の舞台に広がっている。

それが歌舞伎なのです。「かぶき踊り」が出雲の阿国によって京都で始められたとされるのが1603(慶長8)年。

ですから、歌舞伎にはすでに400年以上の歴史があります。

ちなみに江戸で歌舞伎が始められたのは、現在の京橋に中村座ができた1624(寛永元)年といわれています。

かぶき踊りの人気を受けて、遊女を含めた女性たちの「女歌舞伎(おんなかぶき)」や、前髪の残る少年たちの「若衆歌舞伎(わかしゅかぶき)」が始まりますが、いずれも風紀を乱すという理由で幕府に禁止されます。

そこで次に登場したのが、成人男性中心の「野郎歌舞伎(やろうかぶき)」。

歌舞伎を男性だけが演じる過程で「女方(おんながた)」も生まれ、今日の歌舞伎の基礎ができ上がりました。

どんな苦境も乗り越え、成長の糧にしてしまう――。興行主である座元(ざもと)や歌舞伎俳優、彼らを支えるスタッフに流れる反骨精神もまた、歌舞伎がこれまで受け継がれる上で欠かせないものでした。