これも門戸を祀るのに豆の粥をつくったという中国の風習に習ったものです。
日本では、望の日(15日)の粥なので、望粥(もちがゆ)ともいいますが、粥占(かゆうら)といって豊凶や天候を占ったり、粥を炊くときにかきまわす粥杖(かゆずえ)を、祝い棒といって成木責(なりきぜめ)や嫁叩きに使いました。
祝い棒は、豊穣の力を持つとされ、これで叩くと子どもが生まれるとか、果樹がよく実るというまじないです。
また、小豆の赤には神秘な力があり、疫病よけのまじないとなっていたのです。
今日でも祝い事があると、赤飯を炊きますが、これも同じ風習から生まれたといえます。
小豆粥の場合は、最初から小豆を入れてもかまいませんが、小豆を前もって蒸かしておき、粥の中に加えて少しの間炊き含め、塩少々を入れるとおいしくできあがります。