インテリア装飾。 | 女浪士 あずみ

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ロココ様式、こちらは独立した様式というわけではありません。

ゴシック様式の中でも後期に現れた建築様式のことを指しています。

ロココ、という響きが可愛らしいですが、この名前は一体どこから来ているのでしょうか。

実はこのロコロという言葉、フランス語のロカイユ(岩)から来ているそうです。

より具体的には、ベルサイユ宮殿の庭園に洞窟をつくるための材料だった岩や貝殻などを意味しているということです。

このベルサイユ宮殿の庭園を飾った貝殻模様の人口大理石のロカイユを代表とする、曲線を多数用いた美しいインテリア装飾のことをロカイユ装飾と呼び、天井などの装飾として用いられるようになりました。

このロカイユ装飾がロココ様式の一番の特徴と言えるでしょう。

そのためロココ様式とは建築様式というより、高度な技術を持った職人の技が光る、優美で華やかなインテリア装飾のことを指しているのです。

ルネサンス様式とバロック様式と比べた時、バロックよりもルネサンスの方が古典の流れを組み、シンメトリーといった厳格な印象の強いものであります。

しかしこのバロック様式でさえ、ロココ様式と比べるとルネサンスに近い堅さの残る様式だったと言えます。

ロココ様式はというと、より自由で柔らかく優雅なものに変わっていったのです。

バロック時代によく用いられた天使や貝などのモチーフは引き続きロココ様式でも用いられました。

それに加えてストライプや花柄といったフェミニンな可愛らしいデザインも登場します。

バロック時代には金色が多用されていましたが、ロココ様式では、やわらかな印象のパステル調が増えていきました。

バロック様式がルイ14世様式と呼ばれているのに対し、ロココ様式はルイ15世様式と呼ばれています。

ちなみに、続くルイ16世様式では曲線の優美さが直線に変わっていくのです。