肉料理。 | 女浪士 あずみ

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さまざまな牛肉料理がある一方、それらの歴史についてはあまり知られていません。そこで、ここでは牛肉料理の歴史を見ていこうと思います。最古の牛肉料理からすき焼き、大人気の焼肉ですね。 

味噌漬け
江戸時代、彦根藩主が将軍家や御三家への献上品として作っていたものです。この時代、肉食は禁じられていましたが、養生品という名目で献上されていました。運ぶ日数(10日前後)を考えた結果、生ではなく「味噌漬け」や「粕漬け」という形がとられたそうです。少しでも日持ちをさせるためです。牛肉を使った、最も古い料理といえるでしょう。 

牛鍋
文明開化後、この牛鍋(すき焼き)を生業とする人たちが現れました。横浜や長崎といった居留地で発祥、外国人からも人気があったそうです。また、座敷であぐらをかいて気楽に食べる鍋ということから、「あぐら鍋」という別名もつけられました。明治天皇が牛肉を食べ、国民に肉食を促した・・・というエピソードもこの頃です。その影響もあってか、牛食文化はこの頃から広まっていきました。 

焼肉
昭和20年頃、焼肉屋のルーツとされる「明月館」(東京)と「食道園」(大阪)が開店。無煙ロースターの開発により、女性層からも支持を得るようになりました。今では定番の「塩タン」なども、昭和50年代に誕生したメニューです。平成に入ると牛肉の輸入自由化が行われ、焼肉の低価格化も進みました。