山本バイオリン教室(ヤマトのブログ)

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バイオリン教室のことや自分が行った演奏会の記事などをつづります。

バイオリンのことを中心に、最近は自分が行った演奏会の記事を中心につづります。

今日は、昨日の千住真理子さんのバイオリンリサイタルに引き続き「アレクサンダー・ガジェヴ」ピアノリサイタルを聞きに大阪のザ・シンフォニーホールへ行ってきました♪

 

ピアノ:アレクサンダー・ガジェヴ

 

プログラム

アンコール

 

昨日の千住さんの座席は完璧な位置でしたが、今日は鍵盤はよく見える位置でしたが、音響的にはちょっと外れている感じの位置から聴きました。

(赤く記している場所から聴きました)

 

実はこのガジェヴさんの演奏は、去年の10月29日の大フィル京都特別演奏会でもコンチェルトのソロで聞いていました。

その時の演奏会チラシにはショパン作曲ピアノ協奏曲第1番と書いてありとても楽しみにしていたのですが、京都コンサートホールのホームページで、本人の意向により急遽スクリャービンのピアノ協奏曲嬰ヘ短調に変更されます。

と掲載され、ガックリしたと同時にこの「ガジェヴめ~」って怒りがこみ上げてきたのを覚えています。

今日もまだちょっと、その恨みが消えていませんでしたw

 

今日は、流石に自分のリサイタルということもあってそういった曲目変更はありませんでしたが、演奏会が始まるなり会場の照明が消され真っ暗になり、「皆さん、2分間目をつぶって瞑想してください」といったちょっと宗教がかった始まり方でしたw

 

前半のプログラムではまだ恨みが残っていて、「やっぱり昨日の千住さんのリサイタルのほうが断然よかったなぁ」っておもっていたのですが、後半でプログラムが進むに連れ、そういった恨みも消えるくらい素晴らしい演奏を披露してくれました!

特に最後のベートーヴェンの「エロイカの主題による変奏曲とフーガ」では同じモチーフによるたくさんの変奏曲を色とりどりに演奏されてメチャクチャ感動しました。

アンコールで演奏されたスクリャービンとショパンでも立ち上がる人が出るほどものすごい拍手で、やはり相当すごい演奏だったんだなぁって感じました。

 

個人的にはやはり昨日の千住真理子さんのリサイタルのほうが印象に残りましたが、今日のガジェヴさんのピアノリサイタルも聞きに行って良かったです♪

 

 

今日は千住真理子さんによるヴァイオリン・リサイタルを聞きに、大阪のザ・シンフォニーホールに行ってきました♪

 

千住真理子さんは有名なヴァイオリニストでよくリサイタルをされているのですが、大抵演奏会があるのは土曜日で僕はレッスンがあって何人かの生徒さんが聞きに行かれていてとても良かったと口を揃えておっしゃるので、一度聞きに行きたいと常に思っていました。

ようやく今回、日曜日にリサイタルを開催していただいたおかげでようやく僕も千住さんのヴァイオリンリサイタルを聞けました(^^)

バイオリン:千住真理子

ピアノ:丸山 滋

 

プログラム

黒人霊歌:アメイジング・グレイス

バッハ:G線上のアリア

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」

 

==========休憩==============

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」

メンデルスゾーン:歌の翼に

サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン

 

アンコール

アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌

ドヴュッシー:月の光

モンティ:チャールダーシュ

 

今日の座席は正面に千住さんが立たれて、すぐ右手にピアノの鍵盤が見えるという最高の位置でした!!

(赤く記している場所から聴きました)

 

 

千住真理子さんは僕より年上で、来年デビュー50周年になるっておっしゃっていましたが、実際見るとYou-Tubeなどで拝見しているよりずっと若くとても元気そうでした(^^)

 

千住真理子さんは有名ですが、お持ちのストラディヴァリウス「デュランティ」もとても有名ですよね♪

大抵はこのような名器は日本音楽財団などから貸与されているヴァイオリニストが殆どですが、千住さんのこの楽器は兄弟でお金を出し合って購入されたということでも知られていますよね。

千住さんの腕もありますが、その音色は明るく張りがありとても艷やかでした☆

はじめの「アメイジング・グレイス」でもその圧倒的な音色を感じましたが、2曲目のバッハの「G線上のアリア」は千住さんが得意にされているだけあって本当に素晴らしい演奏でした♪

以前、TV番組の特別ゲストで出演されたときにこの曲を聞いて感動したのですが、生で聴けて幸せなひとときでした(^^)

 

千住さんは、バイオリンだけでなくトークもお上手で、ベートーヴェンのこの2大名曲が聞けるリサイタルは滅多になく特に9番の「クロイツェル」は30分ぐらいあり、コンチェルト並にハードな曲です。

とか

後半では有名なチゴイネルワイゼンですが、2楽章のとても悲しい曲ではミュート「弱音器」をつけますが、3楽章に入る前に外して床に落とします。

以前この演奏をやったときに親切なお客様が拾ってくれたことがあったのですが、今日はどうぞそのまま放っておいてください。

とおっしゃられて「ワー」っと会場に笑いが巻き起こりましたw

 

このようにトークも楽しくユーモアが溢れるお人柄で愛着がわきましたが、今日の演奏会で最も特筆するべきは、なんと今日のプログラムを全部暗譜で演奏されたのです!!

G線上のアリアなどの小品だけならわかりますが、ベートーヴェンの2曲のソナタも楽譜なしで、譜面台すら設置していなかったのです(*_*)

スプリング・ソナタの第2楽章で突然違う音を弾かれたり、第4楽章の最後の音をど忘れされて色々探られましたが結局合わずに終わったなどのミスはちょっとした御愛嬌で、その暗譜力は凄いなぁと思いました。

松脂を弓にたくさん塗られていたのも印象的で、度々強く弾かれたときには粉が宙に舞っていました^^

「チゴイネルワイゼン」やアンコールの「チャールダーシュ」も熱気が溢れる名演でした!

これからもお元気にずっと長く活躍してほしいバイオリニストですね(^o^)

 

今日は、「道義×大ブルックナー特別展×大フィル」井上道義ザ・ファイナル・カウントダウンVol.4を聞きに、大阪のザ・シンフォニーホールへ行きました。

 

井上道義さんは有名な指揮者ですが、僕は実際に見たことはなく、今年いっぱいで指揮活動を引退されるとのことで、これは是が非でも聞いておかないとと思ってチケットを購入しました。

 

指揮:井上道義

管弦楽:大阪フィルハーモニー管弦楽団

 

プログラム

モーツァルト:交響曲第25番

==========休憩===========

ブルックナー:交響曲第7番(ノヴァーク版)

 

僕がこのコンサートに行こうと決めたときには、もう既にいい席は埋まっていて、空いている中ではましな場所から聴きました。

(かなり右よりでしたが(^_^;)

(赤く記している場所から聴きました)

 

夕べはあまり眠れず、寝不足であまり体調もよくありませんでしたが、なんと指揮者の井上道義さんは僕よりもっと具合が悪かったようです。

 

というのは、1曲目のモーツァルトの有名な交響曲第25番の第1楽章が終わると、井上さんはくるっと、客席の方に向きを変えられ

「いや~しんどい。朝比奈さん並に歳を感じる。持病の尿路結石が3日ほど前から痛みだしてちょっと、ここで前半を終わらせてもらいます。みなさんもブルックナーのほうが聴きたいでしょ?ここで休憩にしてちょっと休ませてください」

とスピーチされたら、何故か客席から拍手が起こってみなさん優しいなぁと思っていたら、僕が座っている近くで

「チケット代返せ」って声も聞こえましたw

でも前半がモーツァルトの交響曲第25番の第1楽章のみという異例な演奏会になり、ちょっとびっくりでした。

 

休憩が終わり、写真のようにステージ上が大編成にかわり、井上さんも堂々と登場されました。

実は、ブルックナーの生演奏を聞いたのは今日が初めてでしたが、管弦楽の素晴らしい響きにゾクゾクしました。

はじめの方は寝不足であまりちゃんと聞けなかったのですが、第3楽章からは聞き覚えがあり、井上さんの熱気のある指揮と大フィルの分厚いサウンドが本領を発揮していてメチャクチャ素晴らしかったです!!

演奏が終わると熱い拍手と「ブラボー」の嵐。

僕も一度井上さんが客席にぐっと近づいて手を広げられたときに「ブラボー」と叫びました。

大勢が叫んでいるので殆ど聞こえていなかったと思いますがw

 

井上道義さんは体調が悪い中、ステージでは元気いっぱいに振る舞っておられました。

今年いっぱいで引退されるとのことで非常に残念ですが、お身体をお大事にして体調を整えられて有意義な第2の人生を歩んでほしいなぁと切に願います。