昨日で、村内の田植えがほぼ完了しました。
今やジャンボタニシが大繁殖、昨冬は暖冬だったせいか、寒さ
で死滅したのも少なく、どの稲田もいっぱいです。
駆除剤の販売も無く、いかに共存するかを考えなくては駄目
ですが、うまく活用すれば無農薬無肥料栽培も可能です。
まず、植えた苗を食べられないようにします。
それには苗が水に沈まないよう、水田の水は浅水にします。
稲が水中に隠れると、ジャンボタニシは苗を食べてしまいます。
苗が伸びれば、深水でも大丈夫で、ジャンボタニシが稲穂が
垂れるまで生える草は食べてくれます。
タニシが多く生息する稲田ほど、タニシの糞で肥沃になります。
冬を越せず死んでしまう死骸も、水田を肥やしてくれます。
私の菜園の隣りで、無農薬無肥料栽培米を何年も育てられ、
そのことは何度も投稿しています。
毎年ほど、ジャンボタニシ被害で稲作ができないと報道され
ますが、それはジャンボタニシの習性を知らないからです。
ジャンボタニシを食べるベトナムの稲田を、料理番組で観ました
が消えた苗はありませんでした。
我が家の稲田は1反ほど、とうとう田植え機が壊れ、来年から
田植えはJAに委託することにしました。
新たに田植え機を購入すれば100万円以上必要で、どのように
考えても減価償却できません。
JAの大型田植え機なら、約15分で田植えは終わります。
苗作りから刈り取りまで委託しているので、米を購入する方が
安いですが、農地を維持するには仕方ありません。
ほかの収入が無ければ農地を維持できず、もう農地は負の
遺産とも言われます。
農地を手放したくても、買ってくれる人がいないのが現状、
10年後には高齢化や後継者が無く、維持できない農地が
増えそうです。
このままでは、国の食糧自給率は下がり続けます。