ペーパーバック② | 矢的竜のひこね発掘

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ご当地在住の作家が彦根の今昔を掘り起こします。

 ペーパーバックという紙の本を出版することが、これほど面倒だとは思わなかった。ある程度、要領がわかったつもりでも、満足な仕上がりにならない。

 

 本屋で手にする書物に近い出来栄えでないと、世に出せない。しかも値段を安くしたい。

「たったそれだけのために」毎日3~5時間、3週間にわたって眼を酷使しながらパソコンと格闘してきた。

 若い人ならスイスイこなせるソフトかもしれないが、後期高齢者で相談相手も持たぬ身には、難儀きわまりない。

 

 スマホでカタカナの単語の意味を調べたり、問題解決のヒントをあれこれ探る。加えてAmazonのキンドル出版部門のカスタマーサービス係に質問を投げかける。電話サービスはないので、10回近く質問メールを発信した。嬉しいのは数時間後には回答が届くことだ。

 

 ひたすら、そうしたトライアンドエラーの繰り返し。うまく書けないが、フローチャートを真似て書くと下記の通り。NG だと赤の点線のルートに逆戻り。

 

 何度この負のスパイラルに陥ったことか。厄介なのはページ数が変わると、背表紙の厚みが変わる。それゆえ表紙デザインのテンプレートをダウンロードし直さなければならないこと。これも負のスパイラルの発生要因になる。

 

 

 何回、審査で NG を食らって、負のスパイラルを味わったことか。何十時間もの苦労の末に、校正刷りまでこぎつけた。

だが、これで\(^o^)/というわけではない。

 

 まだ苦闘は終わっていないのだ。(続く)