四葉のクロ―バーが咲いていた平城宮跡 | ドット模様のくつ底

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福祉的な目線から心の問題を考えています。

奈良県ではメディアを通じて話題になっていることです。

「平城宮跡 役所跡を広場に整備」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120925/t10015267961000.html
NHK9月25日配信

世界遺産に登録されている奈良市の平城宮跡で、
奈良時代に役所があったとされる区域を広場として
整備する工事が始まりました。

整備されるのは、平城宮跡にある「第一次朝堂院跡」と呼ばれる、
東西およそ210メートル、南北およそ260メートルの区域です。
25日から始まった整備工事では、資材を積んだトラックが到着し、
作業員が周囲にフェンスを立てていきました。
第一次朝堂院跡は、奈良時代に天皇が政治や儀式を行った
「大極殿」と都の正門に当たる「朱雀門」の間に位置しています。
役所の建物があったとされる4か所は、土台部分が復元されていますが、
それ以外は草地になっているため、
国土交通省が土とコンクリートで舗装して広場として整備します。
地中には、建物の跡や木簡などが残っているため、
これらを傷つけないよう配慮しながら工事が進められるということです。
国土交通省国営飛鳥歴史公園事務所の大石智弘所長は、
「当時の都の姿を体感できる場所にして、
多くの人に来てもらいたい」と話しています。
広場は来年春に完成し、4月から一般に開放される予定です。


報道資料↓

往時の平城宮の広がりが甦ります。
国営平城宮跡歴史公園
第一次朝堂院の公園整備に着手

http://www.kkr.mlit.go.jp/asuka/heijo/activities/current/pdf/120920release.pdf

約45000㎡の敷地が2億5000万円ほどかけて整備されるというのです。
今、奈良を愛する市民による抗議の声が広がっています。

togetter
「平城宮跡を「土系舗装」にするという国交省の工事への反響」
http://togetter.com/li/382083

往時の平城宮跡の広がりが甦りますって・・・
コンクリートを混ぜて自然破壊をすることで
草むしりの手間がはぶけるという現代人の傲慢な発想で、
何が甦るというのでしょうか。


ほんの数年前、1300年祭の舗装整備前のこと。

雑誌の取材で平城児童センターに行ったときに、
指導員さんに聞いたのですが、
ここの自然いっぱいの広場に子どもたちを連れてきて、
自然遊びを楽しんでいるそうなのです。
季節ごとに見せる花や草木が子どもの遊びにはかかせない素材です。

指導員さんに四葉のクローバーがいっぱい咲いているエリアがあると
教えて頂いて、そこへ見に行ったところ、
その一帯が四葉のクロ―バーづくしだったんですよね。

1300年前は都として栄えた場所でした。
血生臭い歴史が全くないわけでもないけれど、
確かに歴史的遺物が地下に埋まっていて、
掘り起こせばすごい宝物づくしですよね。

今そのまま残されてきたことで守られたものがあり、
歴史に想いを馳せられる場所でもあります。

そのクローバーの咲いてるエリアは遷都祭ぎりぎりまで
行われていた工事によって整備されてしまいまいした。

地元の人の中には、整備されることを
かなしんでいる人もいるということです。




今日も皆様が幸せでありますように。