スパイダーのごとく | ドット模様のくつ底

ドット模様のくつ底

奈良が好きなライターの瞬間ブッダな日々の記録。
福祉的な目線から心の問題を考えています。

今日はあまり皆様のお役には立たないかもしれない、
些細なヒトリゴトですが。。。

某イベントに取材で招かれていったときのことです。

有名な学者の方がイベントに参加されていて、
その人がシンポジウムで放った言葉を思い出しました。

イベントの主催者(有名人)の人のことをこう言っていたのです。

「スパイダーな人」

これはどうも、その後の会話によると、

「ほんの些細な縁もスパイダーのごとく、
糸を張りめぐらして、結び付けていく人」

のことのようです。

それによってその有名な学者さんは
このイベントに呼ばれて参加したのだということでした。

なるほど。
スパイダーな人。

これって人脈つくりには大切なことなのではないでしょうか。

私はそう解釈(曲解!?)して、

3年ほど月日が経った今でも
その言葉が忘れられずにいました。


些細な縁から事を発展させていけるかどうかって、

これができる人、できない人に二分するように思いますね。

そしてどっちが成功しやすいのか。。。


こういったスパイダーな活動を発展させることができない人は、
そういう形での人脈づくりを望んでいない人なのでしょうか。


スパイダーはサバイバルな生き物。

すべてのスパイダーは歩くときに必ず糸を引いて歩く。
そして再び糸をたぐり元に戻ることだってできる。
間違ったって平気。
落ちそうになったら、
再び糸にぶら下がればいい。

餌がかかったらそのときの振動で感知。
餌に糸を巻きつけて獲物を回転させながら、
幅広くエサを巻きつけていき、
身動きできなくなったらゲット。

そんな風に、
敵対する昆虫を物ともせず(笑)
網状にはった糸によって獲物を捕獲。

我が道を突き進むような、空気を切って生きていく人って印象。

スパイダーの特徴から言えば、
こんな感じの人を想像しますけれども。。。


wikiで少し調べると、

文化的側面という項目では、
身近な生物であり、形態や習性が特徴的であるため、
古来世界各国において、人間に対し吉凶善悪両面にわたり、
さまざまな印象を与えており、
擬人化されることも数多いとありました。

また、中国古来の漢字においては、
「蜘」がオスのクモを指し、
「蛛」がメスのクモを指すので、
雄雌合わせて「蜘蛛」と表記するとか。

雄雌別々の漢字をあてがうのは、
日常的ななじみのある生物である上、
雄雌の区別もたやすいからで、

日本においてもこの漢字が定着していますが、
大和言葉に置き換えて
「くも」と訓読みすることがほとんどということでした。

ちなみに英語での「スパイダー」という呼称は、
闘士の意味を語源としますが、
これはクモが害虫を捕食するイメージによるものだそうです。



さて、再び人間に置き換えて・・・

蜘蛛の糸は切れやすいので、
向こうさんから糸を簡単に切られないように
気をつけないといけないの!?

粘着質だから、なかなか切れない縁を持っているのでしょうか。

いや、そんな細かいことは気にしないで、
ひたすら糸を出しながら突き進んでいく人なのかもしれない。

そう言えば、
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」という短編小説で、
クモの糸は天上界と地獄との橋渡しのようなものでしたが、
自分次第で天国にも地獄にもなるってことなのかな!?



と、勝手な想像をしてみましたが、
皆さんの身近なところに、
そんなスパイダーな人はおられますか?

私は今だにこの言葉の真意が気になっているのでした。