アスペルガーとてんかん | 週刊山手心理相談室

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京都で発生した事件(事故)のことはネットや新聞などでご存知の方も多いと思います。


なぜ、あんな事故が起きたのかーーー。


産経ニュースより転載


『7人の歩行者を巻き込み、自らも死亡した暴走の原因は持病の発作だったのか-。軽ワゴン車で配達途中だった藤崎晋吾容疑者(30)について、家族は「てんかんと診断され、運転を禁止していた。家族の管理不足です」と声を震わせ、謝罪した。一方、勤務先は「車が必須の仕事で、てんかんと知っていたら採用していない」と釈明、会社に持病について伝えたとする家族側の言い分と食い違った』



この問題については、実際にどうだったのかは関係者により見解が分かれていますが、


問題点は次の2つだと思います。


1.障碍者に対する差別問題


2.医療専門性の問題


1.についてはお分かりの方も多いと思いますが、病歴を持っている方のうち「うつ」などでも


就職の際には隠しておられる場合が多いです。就職戦線が厳しい中、疾病を抱えている方の


それはさらに厳しく、「0」といってもいいくらいですから。


2.はたとえば、医師の専門性の問題です。「うつ」と「てんかん」「統合失調症」は以前は同じ


ジャンルで扱われていたのですが、現在では精神科・心療内科と脳神経内科に分かれて


しまっています。(最近では発達障害やアスペルガーなどもそうだと思います)


ですから、てんかんのことは精神科医はわかり辛く、うつは脳神経内科では扱わない場合が


ほとんどです。


同じような部分にある故障が引き起こす症状と言われていても、実際には全体的に


見てくださる施設がないとぴうのが現実。


同じようなことはPMSでも発生しています。これは婦人科と精神科でしょうか。



同じ脳という部位を切り分けることなどできません。患者本位の制度を構築してほしいものです。




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