2024年6月25日 ぼくたちはどこへゆくのだろう。
やっと梅雨入りしたけど今日はいい天気でした。
降れば警報級の大雨だけど、降り続かないのでなかなか梅雨入りしなかったり今年はなんだか梅雨らしい感じがしません。
確かに梅雨は好感度の高いシーズンではありませんが、農作物にとっては恵みの雨だし酷暑の時期の水源が心配です。
四季のある美しい国だったのに地球温暖化により春と秋がほとんどなくなり、日本の夏は亜熱帯化して土砂降りの雨はスコールのようです。
6月5日は世界環境デーでした。
6月になり、私の専門学校の講義は「第6章 環境保健」に入りました。
歯科医院のブログなのでネガティブな話題はできるだけ避けるようにしていますが、環境のことを考えるとき、とてもポジティブではいられません。
世界人口が80億人を超えました。
70億を超えたのは12年前のニュースでした。
先月講義していた「第4章 感染症の予防」では「感染」の定義を分かりやすい言葉にして「菌が人間にくっついて入り込んで増えること」と学生たちに伝えるのですが、まさに今地球は二酸化炭素(CO₂)という毒素を持つ人間に感染しているのだと思います。
これだけ増えた人間が何か特別なことをしなくても普通に暮らしているだけで大量の二酸化炭素(CO₂)が排出されるのに、さらに豊かな生活を志向して生産活動を行うことによりさらに排出量が増加します。
私もその80億人の一人なので人のせいばかりにはできません。
正常な大気の成分はそのほとんどがチッ素と酸素で二酸化炭素(CO₂)は全体の約0.03%に過ぎません。
そんな微量な成分がわずかに増えただけでこんなにも環境に大きな変化が現れるのだから、地球のコンディションはとても微妙なバランスの上に成り立っていることになります。
私たち一人一人が地球のためにできることを考えても、ムダな電力の消費がないようこまめにスイッチを切ることに気をつけるぐらいで、高度に発達した文明を持つ現代社会の都市生活で切り札になるような対策は見当たりません。
温暖化で暑い夏は「冷房を上手に使って熱中症に気をつけましょう」ということになって電力の消費が促され、その消費される電力を発電するために二酸化炭素(CO₂)が排出されているかもしれないのです。
原子力なら二酸化炭素(CO₂)の排出はなく発電することができますが、地震に対する安全性や核のゴミの問題がまだ解決されておらず、私たちの手に余る存在と思われます。
どうしたらいいのでしょう。
私が毎年この時期によく聴く曲に「奇跡の地球(ほし)」があります。
よかったらyoutubeなどでお聴き下さい。
1995年にチャリティーシングルとして発表された古い曲で、桑田佳祐(サザンオールスターズ)と桜井和寿(Mr.Children)のデュエットです。
環境破壊に警鐘を鳴らすカッコいいロックナンバーですが、約30年間何も問題が解決されていないばかりか深刻化していることに気づかされ愕然とします。
本当に私たちは、競争が激しい行き過ぎた資本主義社会で生活する中で目先の利害にばかり気を取られ、自分たちの住む場所が自分たちの手によって壊されてゆくことから目を背け続けられるほど無責任で愚かな存在なのでしょうか。
私たちの宇宙船地球号は、隣人と理解し合えず戦争ばかりしているのに増え続ける定員オーバーした80億人の乗員を乗せ、キャパシティー(許容限度)を超えつつある二酸化炭素(CO₂)でコンディションを崩しながら太陽の周りを自転しながら周回軌道しています。
ぼくたちの未来はどこに向かってゆくのだろう。