2022年11月25日 哀しいことがありました。
このブログの性格上あまり暗い話はアップしないことにしていますが、私の日常をつづるものなので人生明るいいいことばかりというわけにはいきません。
家内の母が亡くなりました。
一般的な親を亡くす年齢よりも早くに両親を亡くした私にとって、実の親よりも長い時間母親でいてくれた恩人です。
もう充分に高齢でしたが、大切な家族を失った哀しみは大きく深いものがあります。
わが家は食事中のスマホは禁止なので「ごちそうさま」の後、お茶をいれると家内と娘たち二人はスマホタイムに入ります。
三人が黙ってしまうので母がよく私に話しかけてくれて私はよく「そうですか、そうですか」と言っていました。
三人が出かけてしまって二人でホテルのカフェから芦ノ湖を眺めながら何時間もおしゃべりしたこともあります。
話題は他愛のないことばかりでしたが大切なことは特別なことではなく、どんな時もただ側にいて分かち合うことだと気づかされました。
娘たちが成長していくと母は高齢化して衰え始め、できないことが増えていきました。
しかし母はわが家にとって決してお荷物になった訳ではなく、家族全員の中心であり精神的支柱として大きな存在になりました。
少しばかり他の家族とケンカすることはありましたが、私のことは無条件に受け入れてくれていてイヤな顔を見せたことがありませんでした。
私にとってまったくわだかまりのない深い哀しみに身を委ねていると、こんな純粋な気持ちでいられるのも母のお陰だと思い感謝しています。
母の息子になれたことを本当に幸せに思います。