「二十五菩薩」に出会った春の彼岸会 | 邪馬台猫の気ままな暮らし

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檀家寺の春の彼岸会と重なった

亡き父の祥月命日

 

お墓に線香を・・・と思って

法要に参加したのに

 

生憎の冷たい雨に阻まれて

線香も手向けられず

お参りだけになりました

 

 

     

 

 

本堂の教卓に積み重ねられた

檀家さんの数だけの塔婆が

一枚一枚読み上げられ

 

塔婆が読み上げられると

焼香に立ち

 

僧侶の読経に合わせて

木魚を叩いたり

お念仏を唱えたりしながら

 

こういうことが

いつまで続けられるのだろう?

なんてことを考えていました

 

 

     

 

 

そうしたら・・・法要後の

僧侶の法話でも

同じようなことが語られました

 

ご先祖様をお守りし

また、ご先祖様に守られるという

先人から引き継いだ信仰の心を

 

次の世代に伝え、伝統を守るには

子どもさんのお参りも大歓迎

・・・とのことですが

 

今や大人でさえ

お墓参りは遠のくばかり

 

 

     

 

 

それにしても・・・この寒村で

約二つの集落にお寺が一つとは

 

ひと昔前までは

如何に仏教が生活に浸透していたか

が伺えます

 

歴史を遡れば・・・奈良時代

聖武天皇が全国に国分寺・国分尼寺

を整備したことに始まり

 

それを住民の戸籍管理に利用した

徳川幕府の統治システムに至る

 

日本のガバナンスに欠かせなかった

檀家寺制度が存続の危機を

迎えているようです

 

 

     

 

 

彼岸会法要の後

お茶を頂いていると

 

関西では平等院にしかない

「二十五菩薩」の彫像が

この寺にあると聞いて

 

初めて気が付いた!

壁の二十五体の菩薩像

 

 

臨終の時、阿弥陀様と一緒に

二十五体の菩薩様が音楽を奏でながら

お迎えに来て下さるのだとか

 

 

     

 

 

早速調べてみたら

「二十五菩薩來迎図」なるものが

全国各地に残されていました

 

(Wikipediaより)

こちらは高野山霊宝館に保管されている

国宝「阿弥陀聖衆来迎図」(平安時代後期)

 

最期の時、二十五菩薩の楽に乗って

浄土に導いていただけるよう

日々、精進しなくっちゃ!