金融システムの進化 | 邪馬台国の道標(みちしるべ)

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海外ではまだ大変な状況が続いていますが、このところ春爛漫を通り越して初夏を思わせるような陽気ですよね。

そして、今週末辺りにはいよいよ桜の便りが届きそうです。

 

医師として世界に貢献した野口英世が刷り込まれた千円札にも、富士山と共に桜の花があしらわれています。

今回は、下賤なお金の話ですが、されどお金は持つ人の心持ち次第で幸せを運ぶ天使にもなれば、不幸に陥れる悪魔にもなります。

 

近年、国家を超えた金融暗号資産として、仮想通貨の流通が行われるようになって来ました。

しかし、ビットコインなどの仮想通貨には、その価値のバックボーンとなるものが存在していません。

また、電子資産のため、停電などによる物理的障害が発生した場合には、取引ができなくなります。

 

そのため、今後デジタル通貨のメリットを生かすためには、急変するような通貨政策を行うべきではなく、仮想通貨のメリットと物理通貨のメリットを併せ持つハイブリッド通貨の誕生などによる緩やかな進化が必要となって来るように思われます。

考えられる方法として、以下のようなハイブリッド通貨が考えられます。

①デジタル決済ができる

②物理決済ができる

③物理通貨とデジタル通貨、および、デジタル通貨同士(仮想通貨や電子マネー含む)の両替ができる

④価値のバックボーンがあり保証される

⑤天変地異にも耐え得る強固なバックアップシステムと執拗なサイバー攻撃にも耐え得る強固なセキュリティシステムが構築されている

 

例えば、現在ある紙幣にQRコードなどの電子読み取り可能なコードを付加することで、現在の日本が得意とする紙幣の認証技術は残しつつ、デジタル暗号通貨に変換してブロックチェーンに記録され、ECRやATMの一部改造を行うだけで、紙幣とデジタル暗号通貨のいずれかで釣銭も含めた支払い処理がスーパやコンビニなどのECRでも簡単に行うことができ、銀行や郵便局、コンビニなどのATMでも入出金処理と振込処理などが可能になります。

つまり、入出金する窓口と個人の手持ちでのみ紙幣は使われ、その先の電子決済はすべてデジタル暗号通貨に変換されて行うというものです。

当然、現在普及しつつある仮想通貨や電子マネーとも銀行などを経由して等価交換することで共存できるのです。

そして、物理紙幣での取引が急激に収束することもないので、電子決済に不慣れな高齢者や、地方銀行など個人や事業者と直接やりとりする機関への影響も最小限に抑えることができるものと思われます。

ただし、長い歴史を持ち金属特有の希少価値なども併せ持つ硬貨は、読み取りの難しさや煩雑さなどから徐々に流通市場から消えていくことになるかも知れません。

また、実世界の円としての価値もそのまま引き継がれるので、外国為替市場での取引には支障がないものと思われます。

元々、円の世界的価値は安定しているので、このような方法をとれば、日本円のデジタル通貨による決済が増えてくるように思われます。

その結果、円の価値が増大することにより、日本は相対的に裕福になるのです。

海外投資や国際商取引もデジタル円による取引が増えてくるかも知れません。

つまり、円による円(縁)運動が増大して行くのです。

 

そのようにして、企業間の取引もデジタル通貨円で行うことで、決済処理や経理処理が簡素化され、企業間のクラウドファンディングや協調・協奏による経済活動が促進されるのではないでしょうか。

そして、人々は価値を生まない経済活動(人手による経理作業など)による労働時間のロスが減少し、修練や余暇に時間を費やすことで、縁を結ぶ活動に時間を割くことができるようになるのではないでしょうか。

さらに、世界の人々がデジタル円を利用することで、世界の平和や福祉、発展(ex.国連平和維持活動やUNICEF、発展途上国支援などに拠出される援助資金など)に寄与し、自らへのインセンティブにも繋がるような仕組みが構築できれば、瞬く間に円の存在価値が世界中に広まって行くような気がします。

 

早速、このようなハイブリッド通貨対応を、政府の新紙幣政策に期待したいところです。

とは言っても、日本だけではうまく行かないかも知れないので、国連の枠組みでこのような共通デジタル通貨を目指すべきかも知れませんね。

大国の思惑が絡む国連のせめぎ合いの中で改革を進めるには、このような地球市民というコンセンサスを醸成するようなテーマが打って付けではないでしょうか。