先週末に第五期を終えた「天赐的声音 第三季」ですが、忙しくて初回を紹介したっきり、なかなか続編のアップが出来ず。
時間が空いてしまいましたが、今回は第三期に荣誉金曲を勝ち取った周深(ジョウ・シェン)とGAIが歌った曲を紹介しましょう。
2人がカバーしたのは、2019年の金曲獎で年度楽曲賞を受賞した蔡依林(ジョリン・ツァイ)の《玫瑰少年》(薔薇の少年)です。
先ずは観て頂きましょう。
GAIだけでなく、周深も強いメッセージをラップで表現
この2人のカバーは、かなりの反響を呼んでいました。
それはこの楽曲の背景と、周深のエピソードが再び注目されたからです。
この背景については、以前のブログで詳しく取り上げていますので、是非覗いてみてください。
この曲の題材となった、仕草が女性っぽいという理由でイジメに遭い、無念の死を遂げた中学生の少年と、女性っぽい声でやはりイジメに遭った自分を重ね合わせたのです。
この曲のエピソードが語られます。
ネット上の声は、オリジナルの背景に感情移入した素晴らしいパフォーマンスを称賛するものが多い一方、歌詞も一部変更するなど新たなアレンジは、オリジナル作品が取り上げている繊細な事実と社会的反響について、その実態や解釈を変えてしまうものだと批判的な意見もかなり多かったのです。
それもこれも、アレンジが斬新で2人のパフォーマンスが素晴らしかったからでしょう。
この「天赐的声音」もそうですが、私が取り上げているC-POPの音楽リアリティー番組では、過去の名曲が素晴らしいアレンジによって、新たな息吹が注ぎ込まれ、違った魅力の作品が生み出されます。
それがかなり高い音楽性によってもたらされていることがたまりません。
今回、賛否両論あったものの、それも正常な進化の過程です。
これからも、頑張って紹介を続けたいと思います。
最後に、日本語のsub字幕がある、ジョリンの編集動画をどうぞ。