yamasigeのブログ

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気分が乗ったら、何でもバンバン気ままに書くぜぃ!

Spotifyで公開している私のプレイリスト「C-POP歌番組TOP100」から、一曲ずつ紹介するシリーズです。(題名順)


No.068 《海阔天空》


YouTubeはこちら:


披露曲:《海阔天空》

歌手:谭晶(Tan Jing)

番組名:『蒙面唱将猜猜猜第一季』第1期

放送日:2016年9月18日

音楽プロデューサー:刘洲

編曲:刘洲、黎偌天

演奏メンバー:

  • Mixing:时俊锋
  • PGM:孔潇一
  • Guitar:苏德华、黄仲贤
  • Keyboard:达日丹、杨阳
  • Bass:王笑冬
  • Drums:徐协伦
  • Percussion:刘效松
  • Chorus:刘芳、戈锐、柳静、毕见晟
  • Saxophone / Flute:Charles Huntley
  • Trombone:TERENCE
  • Trumpet :Angus Gomm

原曲:《海阔天空》

  • 作詞:姚若龙
  • 作曲:Ki Hoon Im / Jun Young Choi
  • 原唱:信乐团
  • リリース:2004年
  • コメント:信乐团による中国語ロック楽曲。作曲は、韓国の音楽界において名高いシンガーソングライター・音楽プロデューサーであるKi Hoon Im(イム・ギフン)とJun Young Choi(チェ・ジュンヨン)のコンビ。困難や挫折に直面しても、自分を信じて前へ進もうとする意志を力強く歌っています。

番組紹介:


蒙面歌王/蒙面唱將猜猜猜(Masked Singer)


出演者が正体を隠して歌唱し、歌声をもとに正体を推理する中国版『ザ・マスクド・シンガー』。覆面だからこそ先入観なく歌唱そのものを楽しめるだけでなく、一流バンドによるライブ演奏とアレンジの完成度も非常に高い。


私の評価・感想:


原曲 ★★☆☆☆

アレンジ ★★★★☆

演奏 ★★★★☆

歌唱 ★★★★☆

ステージパフォーマンス ★★★★☆

玄人受け ★★★☆☆


覆面歌手名「尖耳朵的阿凡达妹妹」(耳の尖ったアバター娘)として、この《海阔天空》を歌っていたのが谭晶だったと明かされたのは、番組終盤のことです。


覆面姿でありながらも、彼女には隠しきれないオーラが漂っていました。正体を知らずに聴いていても、ただ者ではないと思わせる存在感です。


谭晶は、中国の伝統的な民族唱法を基盤に、ポップスやクラシックなど幅広いジャンルを歌いこなす国民的実力派歌手です。長年にわたり春節聯歓晩会やオリンピック開会式などの大舞台で活躍してきた彼女が、『蒙面唱将猜猜猜』では、従来のイメージにとらわれず、さまざまなジャンルの楽曲に挑戦しました。


実際、《海阔天空》のようなロックバラードから、《贝加尔湖畔》のような抒情的な楽曲、《吉米来吧》のようなエレクトロダンス、さらには年度盛典で正体を明かす際に歌った《苍狼大地》まで、曲ごとに異なる表現を披露し、猜評団(正体を推測する評価者ら)を翻弄しました。


《海阔天空》では、彼女の力強く伸びやかな歌声を引き立てる、壮大なアレンジが印象に残ります。冒頭はエレピとストリングスによるオーソドックスな入りで、1番の伴奏には特筆すべき点はありません。


しかし、ロマンティックな間奏を経て2番に入ると、タイトで歯切れの良いリズムへと変化し、曲は洗練されたグルーヴ感のある表情を垣間見せます。その後の盛り上がりへとつなぐブリッジとしても、効果的なアレンジです。


2′35″から2′50″までの、わずか8小節。この短いフレーズが、メローな雰囲気の中に絶妙なアクセントを加えています。なかでもベースラインが実にカッコ良く、音の動きやボイシングにはセンスの良さが感じられ、何度も聴き返したくなるほどです。


歌手として積み重ねてきた経験と実力が、ステージ全体から伝わってくる谭晶のオーラ。そして、その歌唱力を引き立てる荘厳な雰囲気の中に、ハイセンスな小技を織り込んでくるバンドのアレンジと演奏力。


圧倒的な歌唱力と、それを支える演奏の妙を堪能できることも、この番組の大きな魅力だと思います。


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No.067 《浪费》



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披露曲:《浪费》

歌手:林宥嘉(Yoga Lin)、郁可唯(Yisa Yu)

番組名:『蒙面唱将猜猜猜第一季』第11期(年度盛典)

放送日:2016年11月27日

音楽総監:梁翘柏

編曲:达日丹

音楽プロデューサー:梦响强音

演奏メンバー:

  • Keyboard:达日丹、杨阳
  • Guitar:许德治(Tige Hui)、黄仲贤
  • Bass:韩阳
  • Drums:徐协伦(Lawrence)
  • Percussion:刘效松
  • Saxophone:Charles Huntley
  • Trumpet:Angus Gomm
  • Strings:靳海音弦乐团
  • Chorus:刘芳、戈锐、樊竹青、毕见晟

原曲:《浪费》

  • 作詞:陈信延
  • 作曲:郑楠
  • 原唱:林宥嘉
  • リリース:2012年(収録アルバム『大小说家』)
  • コメント:報われない恋と、相手に一生を費やしても構わないという一途な想いを描いた作品。

番組紹介:


蒙面歌王/蒙面唱將猜猜猜(Masked Singer)


出演者が正体を隠して歌唱し、歌声をもとに正体を推理する中国版『ザ・マスクド・シンガー』。覆面だからこそ先入観なく歌唱そのものを楽しめるだけでなく、一流バンドによるライブ演奏とアレンジの完成度も非常に高い。


私の評価・感想:


原曲 ★★★☆☆

アレンジ ★★★★☆

演奏 ★★★★☆

歌唱 ★★★★☆

ステージパフォーマンス ★★★☆☆

玄人受け ★★★☆☆


『蒙面唱将猜猜猜』第一季の最終回・年度盛典で、すでに正体を明かしていた林宥嘉(Yoga Lin)と郁可唯(Yisa Yu)が再登場して披露した《浪费》。


非常に美しいデュエットに仕上がっています。


林宥嘉の少し鼻にかかったような独特の声質と、感情を必要以上に押し出さない繊細な歌い方。そして、郁可唯の透き通った、伸びやかで美しい歌声。この対照的な個性が見事にマッチし、互いの魅力を引き立て合っています。


2回の転調は少し強引ながら、2人の繊細な歌声の魅力を損なわず、最も心地よく響く音域で聴かせるために取り入れられており、良く考えられたアレンジ。


伴奏も非常に上質で、ゆったりとしたバラードでありながら、徐々にシンコペーションを交えることでリズムにグルーヴ感が生まれ、楽曲が自然に盛り上がっていきます。さらに、ブラスやストリングスを加えたオーケストレーションがクライマックスに向けて厚みを増し、豪華でありながらも、2人の歌声を決して埋もれさせないサウンドに仕上がっています。


原曲が持つ陰影のある美しさを大切にしながら、郁可唯の歌声と上質なバンド演奏によって明るさと広がりを加え、楽曲に新たな魅力をもたらしています。それでいて、決して派手になりすぎず、歌唱と演奏、アレンジのバランスが絶妙です。


繊細さと華やかさを高い次元で両立させた、非常に完成度の高い上質なデュエット作品です。


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No.066 《流浪记》


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披露曲:《流浪记》

歌手:李佩玲(Jeryl Lee)

番組名:『舞台2023(The Next)』第10期

放送日:2023年9月30日

音楽総監:荒井十一

音響設計:何飚

音楽設計:王皓

音楽プロデューサー:周品

改編・編曲:何山

音楽ミキシング:周天澈混音チーム

演奏メンバー:

  • Drums:朱彬赫
  • Guitar:谭鑫、白春阳
  • Bass:韩久强
  • Keyboard:张效衡、叶霖
  • Chorus:林灵、叶俊
  • PGM:卜澳鹏

原曲:《流浪记》

  • 作詞:巴奈
  • 作曲:巴奈
  • 原唱:巴奈
  • リリース:2000年8月1日(収録アルバム『泥娃娃』)
  • コメント:台湾の先住民族・卑南族(プユマ族)の歌手、巴奈が自身の故郷を離れ、台北で暮らしながら感じた孤独や葛藤、成長を歌った自作曲。

番組紹介:


『舞台2023』は、2023年に中国で放送された女性アーティスト中心の音楽リアリティ番組。26名の歌手・アーティストが集結し、ソロやコラボレーションによるステージを通じて競い合い、最終的に年間優勝者を決定する。

単なる歌唱力勝負ではなく、選曲・アレンジ・パフォーマンス・ステージ表現まで含めて「舞台」を作り上げることに重点を置いた番組で、若手から実力派まで幅広いアーティストが参加。


私の評価・感想:


原曲 ★★★☆☆

アレンジ ★★★☆☆

演奏 ★★★☆☆

歌唱 ★★★★☆

ステージパフォーマンス ★★★★☆

玄人受け ★★★☆☆


李佩玲は、マレーシアで生まれ、12歳から台湾、そして中国大陸の音楽番組へと活動の場を広げてきました。16歳で『中国新歌声』に挑戦し、その後『歌手2020』で挫折を経験しながらも再び大きな舞台へ戻り、23歳で『舞台2023』の年間総冠軍をつかみました。決勝で歌った《流浪记》は、そんな彼女の歩みと重なって聴こえます。


《流浪记》は、孤独や不安を抱えながらも、自分自身を支え、前へ進んでいく姿を描いた郷愁ソングです。サビで歌われる「puyuma」は、台湾原住民族のプユマ族を指す言葉。


李佩玲は、高音や声量が素晴らしいのはもちろんですが、このステージでは派手な技巧に頼り過ぎず、声の強さよりも言葉の重みを聴かせています。


「我就这样自己照顾自己长大」(私はこうして、自分自身を支えながら大人になった)


というフレーズは、このステージの中心にある言葉のように感じます。幼い頃から異なる土地で挑戦を重ねてきた李佩玲が歌うことで、単なる歌詞ではなく、彼女自身の言葉のように響きます。


年間総冠軍を決める舞台で、この曲を選んだことも印象的です。コンペティション番組で高い評価を得るには、単に歌唱力が高いだけでは不充分で、感情表現によって視聴者や審査員の共感を得ることも重要です。


《流浪记》のように、自分自身の歩みやアイデンティティを見つめる「郷愁感」のある楽曲は、視聴者も彼女の心情だけでなく、自分自身の過去や経験を重ねることで、共感を得やすいのではないかと思います。


『歌手2020』の第1期では、袁娅维(Tia Ray)に、奇襲という形で挑戦しましたが、僅差で敗退しています。


そんなリアルな挫折も経験しながら、自身の経験を重ね、一人の歌手が歩んできた時間まで感じさせる李佩玲の《流浪记》。そこには、決して観衆に媚びるような「わざとらしさ」はなく、聴く人の心の中に自然と感情を広げ、歌い終わった後にも深い余韻を残します。


私も、彼女の表現の幅を示した《流浪记》を聴いて、彼女が一皮剥け、歌手として新たな段階へ進んだことを実感しました。


まさに、『舞台(The Next)』という番組の主旨にもぴったりのステージだったと思います。これまでの挑戦と挫折を乗り越え、年間総冠軍をつかんだ李佩玲の優勝を素直に祝福したい。そんな気持ちにさせてくれるステージでした。


Spotifyのプレイリストはこちら: