今日は、中国好声音の第五季となるはずが、版権問題で「中国新歌声」という名前に変わった番組の第一季目の紹介です。
中国新歌声第一季は、昨年の2016年に放映。そして1年後の今月初めからは、第二季がスタートしており、昨日の7月28日で第3期(エピソード3)に突入したところ。
よって、このブログはこれまで2012年からの番組を振り返ってきましたが、いよいよほぼリアルタイムな番組紹介に追いつくことになりました。
では、いきなり決勝戦となる最終回からの紹介です。
40強の楽員によるオープニング演目で、楽員が1フレーズづつ歌うのですが、楽曲は楽員らを応援するのにぴったりな汪峰の『光明』。
各楽員の紹介のテロップには、「追逐音乐梦想●年」、つまり「音楽の夢を追いかけて●年」と出ています。
これまでの14回の番組を見てきた視聴者は、楽員のエピソードやこれまでの戦いを思い返すことでしょう。
単なる歌ウマ自慢の番組ではないドラマ性が垣間見られます。
さて、楽員の歌の紹介ですが、この季は私の中でベスト10に入るようなパフォーマンスが多く、結構既に前の回で紹介してしまったんです、、、
ファンキーガイの赵小熙もその内の一人ですが、他にも紹介すべきパフォーマンスは残っています。
彼は、哈林(ハーリン)の『不敢停止想』を歌ってますが、なんてお洒落な雰囲気の曲を選んでいるのでしょうか。(何度も書いてますが、これまた大衆に披露するにはクオリティーが高過ぎます。)
次も、超高度なアレンジですよ。そもそも原曲の王力宏(ワン・リーホン) の『花田错』自体、古典とR&B、ラップを融合させた完成度の高いC-POP。
世界的音楽センスを持った、こういう人(王力宏)の曲が、音楽シーンの源流になっているところが、C-POPの良さです。(よって、C-POPを語る上で、王力宏の紹介は絶対外せませんので、また今度。)
次は、香港のR&B、ラップ調の曲を得意とする、陈小春(ジョーダン・チャン)という歌手の曲。
いい仕上がりです。
続いては、しっとりと。薛之谦(ジャッキー・シュエ)の『你还要我怎样』。
なんちゅうイイ曲なんだ!
さらに、戴佩妮(ペニー・ダイ)の『你要的爱』。これまた良い曲!リンク貼ったオリジナルも大好き。
次は、逃跑计划乐队(Escape Plan)というバンドの曲で、歌う徐歌阳は、飛び抜けて歌が上手いと感じませんが、だんだん声を張るように歌うパートに入ると、その歌唱力に引き込まれていきます。
今度は、周杰倫(ジェイ・チョウ)の『雨下一整晚』。
彼のように、若くても難しい曲を歌いこなす楽員がなんと多いことか。
次の苏立生も雰囲気ある曲を上手くカバーして勝ち残っていきます。
続いての杨搏は、蔡健雅(タニア・チュア)の曲をしっとり歌い上げます。これまた上手い!
そして、歌い熟すということでは、以前に2曲を紹介した、圧倒的なセンスで原曲をR&B寄りに変えてしまう曾敏杰。
いや~、どれもこれも、
原曲がイイわ、アレンジがイイわ、バックの演奏がイイわ、楽員の歌は上手いわ
そしてこの季は、先生4人(那英、庾澄庆、汪峰、周杰伦)の組み合わせが良い!
以前紹介した通り、開演の4人のパフォーマンスはベストだし、各チームによるパフォーマンスもアレンジ含めて最高。
それでは、最後に一曲づつ、彼らのパフォーマンスを。
先ずは、実際リリースされている小哥こと费玉清とのコラボが意外な周杰倫(ジェイ・チョウ)の「千里之外」。
続いて、ライブだと、さらに心に染み渡るパフォーマンスを見せてくれる汪峰(ワンフォン)。
第10期の中秋節スペシャルにて。
そして、安定して美声を聞かせてくれる那英(ナー・イン )のマカオ演奏会での豪華な名曲メドレー。本当に音がぶれないなぁ。
そして最後に、今年の7月で56歳だけどまだまだ若々しい、哈林(ハーリン)こと庾澄庆。
彼の作る曲がジャンル的には一番好き。言わば「中華版AOR」とでも言う作品が多いですね。
こちらも、マカオ演奏会での歌声。普段はおちゃらけているけど、スイッチ入るとさすが!聞かせてくれます。
どうでしたか?
番組は、実質5季分までを終えましたが、プロを目指す才能溢れた挑戦者はとどまるところを知りません。また、この番組を通じて、良い歌がどんどん発掘され、新しい命が吹き込まれ、素晴らしい歌い手によって披露され、感動を与えています。
私自身も沢山の素晴らしいC-POPを知ることになりました。本当に素敵な番組です。
冒頭にも書いてたとおり、今月14日から、第二季が始まっています。3週、3回の放送を終え、第4期からは、終わった直後に速報で紹介出来れば良いなあと思っています。
お楽しみに!