「よかろう。ならばクリークだ」
出典は、平野耕太氏の漫画「HELLSING」に登場するモンティナ・マックス少佐の名言で御座います。
ちなみにクリークとはドイツ語で戦争という意味でネット界隈においてほぼスラングの如く多用されており、ぶっちゃけ「HELLSING」より知名度では上回ってそうです。
皆様、ご無沙汰しております。
戦争はいけない!だから話し合おう!!という考えには賛成しますが、つまり話し合えない対象については武力行使オッケーということでしょうか。
詭弁を弄する凡人、ジムで御座います。
さて皆様。
唐突ですが、野良猫は好きですか。
ジムは嫌いです。
大切な事なので二度言います。
ジムは嫌いです。
いや勿論、猫という生き物それ自体に対して思うところはありませんし自分と関係ないところで生きている分には別に構いません。
責任持って飼育している方々はむしろ素晴らしいと思います。
ただ野良という無法者を放置しているのはおかしいと強く、強く、強く、思うのですよ。
これがネズミやハクビシンなどなら駆除するのは合法なのに猫はダメというのは差別じゃありませんかねえどう思いますか皆様!!
…え?
何でそんなに興奮して喚いているのかって?
そりゃあれですよ。
家の隅に猫が住み着いたからですよ。
しかも親子。
発見した瞬間、頭に閃いた単語は正しく戦争の二文字。
今すぐ開戦に踏み切ろう!
大戦争だ!!
とイキリ立ちましたが、まずは深呼吸。
そう。
安直な武力行使はいけません。
日本は法治国家です。
そして日本国の法律には動物愛護法というものがあります。
故に危害を加えることは許されません。
人間が作った法律が何で困っている人間を守るのではなく野良猫を守るのかと納得できない点はありますが、破るわけにもいきません。
まあ追っ払うだけなら可能は可能ですが、問題は子猫。
明らかに小さく目も開いていない。
実力行使をすれば恐らく子猫は放置され死ぬでしょう。
飼育などしたくもない生物に住み着かれて腹が立つのは仕方ありませんが、ここは穏便に対策をネットなどで調べてみましょう。
どれどれ……。
検索結果。
どうにもならない!!
まず保健所は地域によって違いがあるようですが、だいたいは連絡したとしても何かしてくれる可能性はほぼゼロのようです。
一応、持ち込めば引き取るようですが。
そしてそれ以外となると出てくるのは寄せ付けない方法ばかり。
居着かれてしまったらどうにもならないという結果。
まあ、一つだけ希望があるとすれば野良猫は移動しながら子育てをするらしいということ。
つまりしばらくすれば居なくなるようですが、それは果たして何時のことやら。
くそう。
万が一にも祖母の忘れ形見である花壇に何かしたら容赦はしないと歯軋りしながらその日は引き下がりましたがこの時、ジムは考えもしませんでした。
そもそも「猫にとって」の敵とは何なのかということを。
変化は割りとすぐに訪れました。
2、3日後の夜に野良猫の騒ぐ音が聞こえてイマイチ上手く眠れず翌朝、苛立ちながら居着いた場所へ行ってみると。
…野良猫は居らず、代わりと言わんばかりに赤い血痕と1匹の蝿。
そう。
どうやら野良猫の敵はジムではなく、同じ野良猫だったようです。
恐ろしいことに親猫が子猫を食べるということもあるようですが、騒ぎがあったことから十中八九襲われたのでしょう。
死骸はなかったので死んだかどうかは定かではありませんが。
まあジムとしてはケリが着いたので悪い話ではありませんが、何でしょうこの胸に感じる寒々しさは。
ジムが野生の弱肉強食さに無常を感じたところで、本日は失礼したいと思います。
それでは皆様。
機会があれば、またいずれ。
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