「逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ。」
逃げちゃ駄目、ですか。
自分を捨てた親にいきなり呼び出されてロボットっぽいナニかを見せられて訓練とか一切なしでそれに乗って絶賛大暴れしているデカいバケモノと戦えって通告されて、それでも逃げてはいけないと。
まだ14才なのに。
改めて考えてみると大人も裸足で逃げ出すヤバさですよね。
時は1995年。
監督は庵野秀明氏が手掛けガイナックスにより制作され大ヒット、社会現象を巻き起こし第三次アニメブームの先駆けとなった作品「新世紀エヴァンゲリオン」の主人公、碇シンジ君の名言で御座います。
今はともかく当時はテレビゲームなどの影響でアニメは衰退気味だったのを、新しい風となって状況を覆し後の様々な名作を生み出す土壌にもなったのですから本当に凄いですね。
皆様、ご無沙汰しております。
ジムも逃げてはいけないことからは背を向けず、頑張って先延ばしにするよう心掛けています。
モラトリアムが酷すぎる凡人、ジムで御座います。
さて皆様。
本日は久しぶりにジムが無駄思考をしましたので、僭越ながらその内容についてお話ししたいと思います。
お題は上記の名言からお察しですが「逃げるとは何か」。
そして開始早々に結論から言いますとジムは極めて高度な戦略的判断であると思います。
時々「逃げることなんて簡単だ。いつでも出来る」なんて嘯く人がいますがそれは正直言ってどうかと思います。
なにせ人間にとって一番楽なのは逃げることではなく現状維持なので。
そも「逃げる」と「立ち向かう」はそのベクトルが違うだけで意志や決断などが必要な点は同じです。
対して現状維持はそういった面倒がなく楽なので、脳はそっちを選びたがるんですね。
ただベクトルが違うだけにしては、人間は逃げることを必要以上に忌み嫌っています。
その理由として挙げられるのは逃げるということのデメリットにあると思われます。
逃げることのメリットは言うまでもなく、辛いこと・嫌なことをしなくてすむこと。
ではデメリットはなにかと言うと「信用が失われる」この一点に尽きます。
なにしろ人は社会という集団の内に居てこそ満足に生きることが出来るもの。
そしてその社会において信用というのは計り知れないほどの力があります。
我々がいつも使っている貨幣などはその典型例。
なぜ紙切れや丸いだけの金属をそんなに欲するのかと言われれば、そこに信用があるからです。
つまり露骨な言い方をすれば己の信用が失くなるということは己の価値が無くなるということ。
それは想像以上に厳しいことです。
では逃げることは悪であり、選択することは間違いなのかと言えばそれも違います。
何故なら逃げるべき時に逃げないということは、冗談ぬきに命を落とすことに繋がります。
なので本当に逃げるべき時か・そうでないかは素早く的確に判断しなければならない。
しかし世間は基本立ち向かうことを推奨して上手な逃げ方というと中々に難しい。
まあ誰かの失敗談を聞いたり調べたりすることは出来ますが、もっと効率よく学べる機会があっても良いのでは。
そう、いっそのこと大学などで研究してみるとかどうでしょう!
その名も「逃げ学部」!!
内容としては世間でよくあるつい逃げたくなるような出来事を題材とすればウケも良いことでしょうねえ。
具体的にはーーーーー
・勉強から逃げるには。
・学校から逃げるには。
・仕事から逃げるには。
・借金から逃げるには。
・人間関係から逃げるには。
・人生から逃げるには。
…んー。
見事にダメ人間が生まれる予感しかしない!!
逃げるということは例えるならヒーローの必殺技のようなもの。
ここぞという時には真価を発揮しますが乱用すればたちまちダメになってしまいます。
故に賢明なる皆様は、御使用は計画的に。
なんか消費者金融の文言みたいな結論が出たところで、本日は失礼したいと思います。
それでは皆様、機会があればまたいずれ。