「神は田舎をつくり、人間は都会をつくった。だとすれば野や林の中においては健康と徳が満ちあふれ、最も脅かされることが少ないとしても何の不思議があろう」
18世紀に活躍したイギリスの詩人、ウィリアム・クーパー氏の名言で御座います。
まあ現代においても霊験あらたかな森や滝などを「パワースポット」なんて言ってますしね。
その辺は今も昔も変わらないようで。
皆様、ご無沙汰しております。
高校時代、マイナスイオンが流行っていて、それは如何なるモノですかと科学の先生に尋ねたら「先生も知りたくてメーカーに電話をしたんだが、切られたよ」という話をしたことがあります。
玉石混淆な世界で揺れる凡人、ジムで御座います。
さて皆様、唐突ですが「田舎」と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか。
まあ、真っ先に出てくるのは悲しいかな悪いイメージなのでしょう。
「この田舎者め!」なんて言われたら、良い気持ちはしませんし。
しかし、昨今においてはその田舎が中々に注目を集めている気がします。
行政では色々騒ぎも起きましたが「ふるさと納税」なんてものがありますし、漫画やアニメでは地方をモデルとしたものが次々と人気を博し、テレビ番組でも自分の生まれ育った街を暑く語る芸能人・著名人などがいます。
かくいうジムも「田舎」というものに対してはかなり良いイメージがあります。
なぜなら、私ことジムには田舎がないので。
……あ、いえ、違います。
別にコロニー落としで田舎が地図から消滅したとか、衛星軌道上からのレーザー砲撃でケシズミになったとか、そんな重苦しい話ではなく。
単に祖父母の世代から東京に住んでいるというだけ。
なのでジムは東京生まれの東京育ち。
田舎に帰る、という概念がないのです。
…聞きようによっては何だよ自慢かよと思われるかもしれませんが、これが割とツマンナイのです。
特に幼少の頃などは友達みんなが話す帰省先での冒険譚を聞かされるたびに、めちゃくちゃ羨ましかった記憶があります。
故にジムは田舎に独特の憧れを持っています。
嗚呼、今は無理でもいつの日か、そう老後でもいいから汚い空気の溢れる都心から離れて、美しい大自然のある田舎に引きこもってのんびり生活してみたいものです。
なんて都合の良い妄想に耽りながらふとテレビを見てみると。
台風で被害多発!!土砂崩れ発生!!!
……ワォ。
熊が出没!!野生動物の脅威!!!
……ワァ。
い、いやあ、そりゃ自然に近いってことはその恐ろしさとも近いということだし、多少はネ。
仕方ないデスヨネ。
……でも確か地方は病院とか医者が少ないって話はなんか聞くよな広いけど店舗だって少ないから車必須らしいしうわ運転下手だよダメじゃんあと人間関係濃いからプライベートとかどうなんだろミスれば村八分かなんてこったそんなコミュ力どこにあんだよいやそもそも余所者なんて受け入れられなくて無視されるのが関の山かな怖いわー
うん。
無理カナ☆
所詮、都会暮らしのもやしっ子には過ぎたる夢であることをジムが自覚したところで本日はこの辺で失礼したいと思います。
それでは皆様、機会があればまたいずれ。