❀  元気でね  Ⅲ  ❀ | ぴかるんのブログ

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ピンクのポンポン


ピンクのポンポン★83-3

 尚、ピンクのポンポンの時計は、今も去年の夏のソロツアーで止まったままなので、登場人物が過去の出来事を考える時、1年の時差が生じますので、ご了承下さい。

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 あの日ことが嘘のように、私達は二人だけの時間を過ごしても話をしなくなった。私が少しでも愚痴をこぼすと幸太は不機嫌になったし、私も仕事で落ち込んでいる時の幸太と一緒に居ると苛立ちを感じるようになっていた。

 何となく、週末を一緒に過ごす習慣が残っているだけで、互いに安心してストレスをぶつけ合っているだけという関係でしかなかった。
 学生時代の友達と四人で海外へ旅行することが決まった時、完全に崩れる言葉を幸太が口にした。
 「呑気で良いよな」
 驚いた私に、
 「ゴメン、悪気はない……  ただ、そういう余裕があることが羨ましいだけだから」と言い、飲みかけの缶ビールのつづきを一気に飲み干していた。

 友達との海外旅行は初めてのことではなかったけれど、就職してからの幸太が、心の中でそんな風に思っていたのかと考えると、辛くなった。

 帰国後、幸太の本音を知りたくて、平日の夜、幸太の会社の近くまでお土産を届けに行った。食事に入った居酒屋さんのテーブルにお土産をさしだしたけれど、ありがとうと言いつつ、お土産を引き寄せようともしない幸太に、いつ、どうやって別れを告げれば良いのだろう?と、私は悩みを持つようになった。

 他に好きな人は居ない。心変わりなら、まだ安易に口に出せるし、飽きたのなら、それとなく距離が持てるのに、まだ好きという気持ちもあった。でも、これ以上、一緒に居ても互いに傷つけあうだけで、互いに嫌いになってしまう前に別れておきたいと思ったのだった。


 そんな時、久しぶりにソロコンサートがあった。勿論、仕事を休んで、2日間駆け付けた。そして、ピンクのポンポンを振りながら、元気を貰った。
 もしも落ち込んで、どうしようもなくなっても花火も近いし、地方公演もある! 秋にはユニットも動き出すから、週末の予定なんて、いくらでも埋めることができる。
 「もう、今しかないじゃん!」
 帰りの電車の中で、私は同じ言葉を繰り返した。


<(_`_)>
{ 缶切りを使ったことがないi二代目捨十世代に茫然
> マッチで火を点けられるのかな?

桃缶をお盆に食べていた世代にも茫然
> お盆なら桃の最盛期の筈!

夏にゼリーや寒天を作る時、
缶詰のミカンやパイナップルを入れると
豪華に見えたのは事実だけど
d(^^;)
 ]