長い時間の流れの中で【116】 1・17 別離 | ぴかるんのブログ

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ピンクのポンポン

ピンクのポンポン★80(80-116)



※阪神・淡路大震災を源とする物語(フィクション)です

 尚、ピンクのポンポンの時計は、今も去年の夏の代々木体育館で止まったままなので、登場人物が過去の出来事を考える時、1年の時差が生じますので、ご了承下さい。


§☆§★§☆ V⌒⊥⌒V ☆§ ★§☆§

 「眠れないの?」
 母が顔を覗き込んできた。頷いたあと、
 「いつまで、こっちに居れるん?」と訊くと、
 「もう暫くは大丈夫よ」と言い、私の頭を撫でてくれた。母が優しい笑みを浮かべて、頭を撫でてくれている。とても幸せに思えた。
 急に安心したせいか、私はすぐに眠ってしまった。

 翌朝、目が覚めると、母も妹も既に起きてしまって、布団には居なかった。パジャマのまま、台所へ行くと、祖母と義伯母が朝食の支度をしていた。
 「おはよう」と声を掛けると、二人も「おはよう」と返事をしてくれた。そして祖母が言った。
 「ママ達はお散歩に行ったの。居間でテレビでも見てらっしゃい」
 私は黙って頷いた後、居間へ行くと、祖父が新聞を読み、伯父がテレビを観ながら、髭を剃っていた。

 「おはよう」と二人に声を掛けると、祖父が新聞をテーブルに置き、
 「昨日は楽しかったか?」と訊かれたので、黙って頷くと、
 「良かった」と言い、私に隣に座るように手招きをした。

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<(_`_)>
{ のおかげで、
少し涼しい

一度だけ、A席から、
スタンバイ中の托鉢坊主を発見
そういう姿が見える所が、
演舞場の良い所

昔は1Fの正面でも、狐が二匹見えたけど
 ]