今、知り合いのJICA若者がネパールでの任期を終えて、スペイン旅行を楽しんでいる
次の仕事までの息抜きにスペインを選ぶなんて、なかなか粋である
300kmを踏破した後、これから何をするか?
という、メッセージがFacebookに載ったので、私は・・・
『マドリードへ行き、ピカソのゲルニカを見よ!』
と、言っておいた
スペイン内戦で多大な被害を蒙ったゲルニカ地方
その悲報に接したピカソが描いたゲルニカは、その反戦への思いがキャンパス全体から滲み出ていて、私の最も好きな絵画の1つになっている
最初に写真で見た時の衝撃を忘れられない
確か私が高校生の時だったような気がするが、確かな記憶はない
在欧中、そのゲルニカに接するチャンスが1度だけあった
それは、N自動車のフォークリフト部門のコンサルティングをするためにマドリードを訪れた時である
1994年頃だったかと思う
パンプローナ地方にあるフォークリフト会社を訪れた後、マドリードで会議が催された
マドリードに居られる時間は短い
でも、早めに会議が終われば、何とかゲルニカが展示されている美術館に行く事は可能だ
会議の冒頭、私は冗談めかして『ゲルニカ観たいから、会議は2時間で終わろうね』
と言った
スペイン人からも、それは良いアイデアだ! 是非、あれを観て欲しい
と、前向きな返答があった
ところが・・・
決めなければならない案件が、なかなか固まらず・・・
会議が終わった頃には、美術館の営業時間は終わっていた
あの時の痛恨は忘れられない
昨日、スペイン旅行中の彼から『ゲルニカ観ましたよ』
とのメッセージが届いた
ん? それだけかい!
何か感想は無いんかい!
半ば嫉妬心から、私は頭の中で彼を罵倒したのであった(笑)