今シーズンのワックス方針 その3 スタートワックス | サラリーマンスキーヤーの日常

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競技スキーをしたり、バイクに乗ったり、トレッキングをしたり、走ったりしてます。その他、全国のうまいものを食べるのも大好きです。2016シーズン後半にACL損傷→再建術→2018シーズンからは競技スキーにも復帰しました。そんな日常をつれづれなるままに

今シーズン、ワックスはこんな感じでこだわったり、手を抜いたりしていきますよという話の第3弾

スタートワックスについて

 

知る人は当然知っているけれど、知らない人は全く知らないし知る必要もない話なんですが……
スタートワックスというとこれに触れないわけにはいかない話から

 


一昨シーズンあたりからですかね、フッ素が含まれているワックスの使用がいずれ禁止されるという話
 
僕自身は、こういうレギュレーションで規制される大会には出ていないので、関係ないっちゃ関係ないんですが
まあ、今後の各メーカーのワックスのラインナップがどうなるかにも影響する(しそうな)話ではあるので、一応注目はしていたんですけどね
 
上のリンク、今は切れていますが……
ちょっと前にSAJのサイトにアップされていた事務連絡によれば、
・FISでは今シーズンはフッ素を含むワックスの使用そのものは禁止
・だけども、検査機器の準備ができていないから検査もしないし、罰則も無し
・これによりSAJでも検査も罰則も無し
・でも、禁止にしようとしている趣旨(環境や健康への影響を懸念)はお前ら考えてちゃんと対応しろよ(遠回しに自粛しろって言ってる?)
というような話が書かれていました
 
なお、これはスタートワックスに限った話ではなくワックス全般に関した話のはずなので、ホットワックスもフッ素を使用したものは禁止になるということになるはず
 
と書きつつ、どっかに残っていないかと検索したりしていたら
北海道スキー連盟のサイトに通知文書がアップされていました

https://www.ski-hokkaido.jp/upload/news/319/319_30090066.pdf

 

 

まあ、正直なんだかなぁ……と

現状ワックスに使われているフッ素が環境や人体に明確に悪影響というのならば、その成分を含んだワックスの製造をまずは規制すべき話で

 

普通に流通している(競技者どころか一般のスキーヤー・スノーボーダーが購入して使用している)ワックスにもフッ素が入っている製品はありますし、それは放置しておいて競技者に自粛しろってのはどうなんでしょうね

 

そもそも、検査も罰則も無い、ということになれば(フッ素代替えの製品はすでに出てきていますが、どうもフッ素を使用したワックスに比べると滑走性に劣る傾向があるようなので)使ったもん勝ちということになれば競技の公平性として問題あるんじゃないのかなぁ……

 

ごくわずかであっても環境や人体に影響を与えうる可能性があるものは排除するという姿勢はあっても良いとは思いますが、であるならばきっちり検査機器ができてから禁止するべき話なんじゃないのかなと思います

 

 

去年の9月時点でアップされた動画ではあるんですが

色々と裏話的なところも含めて興味深かった動画を置いておきますので、興味のある方はどうぞ

 

と、ここまではスタートワックスも含めてフッ素を含んだワックスの規制の話

 

それを踏まえつつ、じゃあお前さんどうするんだいというところなんですが

 

冒頭に書いた通り、僕自身はレギュレーションとか関係ないレースにしか(少なくとも今シーズンは)出ないので、とりあえずその中で少しでも速く滑れることを選ぶよねということで、フッ素上等で行く所存

 

で、今シーズン使う予定というか、今シーズン購入したものも含めて手元にあるスタートワックスの類

 

 
これは2シーズン前あたりから使っているガリウムのソリッドのスタートワックス
 
 
青っぽい方がドライ用、ピンクの方がウェット用
これは薄く滑走面に生塗して、コルクで伸ばして、軽くブラッシングという使い方
 
 
で、このソリッドとセットで購入したガリウムのリキッド
(ソリッドもリキッドも単品で購入した場合の半分の量で安く買えるというセットが設定されていました(今年のカタログ見ると無くなってますね))
 
単体でもスタートワックスとして使えますが、ソリッド+リキッドで滑走性が増すという感じ
実際使った感じだと、リキッドはいわゆるスタートワックスという感じで、
感覚的には滑り出しだけ効いていて、効果はすぐ落ちるような印象
(あくまで印象です、テストして確認したわけではありません)
 
要は初速に効くワックスということかなと
 
表面に水が浮くような状況だと効果はあるんですが、冷えた状態だとむしろ詰まるような感じもあり
春先まではソリッドのみ、春以降は気温高ければソリッド塗って、その上からリキッド塗るような使い分けをしてきました
 
昨シーズン、これがほぼもう残っていないところまで使ってしまっていたので
このリキッドは、今シーズン購入しました
 
 
パッケージの色味は違いますが、赤+緑のやつと中身は同じもの(のはず)
 
基本的には同じように使っていくと思いますが……
現状の規制の流れで行くと、一般向けのフッ素配合のワックスはさておき
競技者向けのこの手のスタートワックスは脱フッ素の流れになるでしょうし、今シーズンでこのソリッドとリキッドを使い切ることはまあ無いでしょうから
おそらくフッ素の入ったスタートワックスを購入するのはこれが最後になるでしょうね
 
で、他にスタートワックスに類するものも持っていまして
 
 
2シーズン前に購入したけど、一回も使ったことの無いハヤシワックスのパウダー
(これも現行のハヤシワックスのラインナップからは無くなってますね)
これはフッ素含まれておらず、低温・乾燥雪の時に使用するというもの
 
そう言う状況だと、スタートワックスも含めフッ素が含まれているワックスは詰まりがちで、そういう状況でこういうワックス持っていれば武器になるよなぁと思って買ったんですが……
考えてみれば、草レース専門の我が身
そんな状況で大会出ることがほぼ無いことに買ってから気づきましてね(;^ω^)
(草レースはだいたい2月中旬以降から3月が本番という感じ)
 
ということで実質お蔵入りになっていたんですが
まあ、そうやって置いておいても何か良いことがある訳ではないので、なんか活用できないかなと考えていて
 
低温・乾燥雪での使用を想定しているということからすると、このワックスの素性としては
硬く滑らかな皮膜を作って摩擦を低減する
ということのはず
 
だとすれば
例えば、極端に低温ではないけれど結晶の形が残ったような雪面(新雪がライン上に乗っているような状況も含む)だったりとか
春先の硫安が効いたような雪面(ザラメの抵抗が強い、雪というより氷の粒)=硬く締まっているけれど、表面は水が浮きまくっている
ような状況でこのスタートワックスで硬い皮膜を作り、その上に前述のガリウムのリキッドを塗る
というパターンが有効
となる可能性はあるんじゃなかろうかと妄想してるんですよね
 
メーカーの想定外のことをやらないといつまでも減らないから、無理くり使えそうな状況を想定しているということではあるんですが
理屈の上ではうまく行くんじゃないかなぁと
 
まあ、そもそもまだ一回も使ったことの無いワックスなので、大会本番というよりはどっかで練習の時にでも
まずはこのパウダーだけで使ってみて
その様子もありますかね
硬く滑らかな皮膜を作る云々も想像でしかありませんので
 
あとはホットワックスの添加剤として使うかだなぁ……
特定の状況であれば滑るスペシャルワックス化できる可能性はあるように思いますが
 
ただ、これは翌日の気象条件を予想して使ってそれがはまれば有効ということだし
そもそも、どんな条件なら滑るのか想像もできないので、やっぱりスタートワックスとして使うのが妥当でしょうね
 
てことで、今シーズン
こんな感じでワックスしていこうかなぁという話はこれで一応終わりなんですが
 
一連の記事を書いている過程で、何となくこういう感じでやってけば色々と懸念していることをクリアしつつ良い感じに滑るような形で
ベースから滑走、スタートワックスに至る一連のワクシングができんじゃね?
と思いついたことがありまして
それはもう空論も空論、想像だけの話ですので、(もっともワックスに関しては、塗りやすいとかそういうレベルの話以外は、ほぼこのレベルでしか書きようがないんですが(;^_^A
ちょっと情報集めたりしつつ、どうしようか考えていこうかと思っています
上手く形になりそうならまた記事を書きます(しつこいw
 
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