無事に赤岳への登頂を果たした後に、まさかこんな悲劇が待っていようとは。。。



と言っても、これは僕自身の話ではない。日本百名山の著者である深田久弥の話だ。



赤岳に登った後に、何気なく日本百名山を読んでいたら、深田久弥が赤岳に登った後に起きた「友の墜落死というカタストロフィー」について言及があって驚いた。



「百名山紀行(下)」によれば、深田久弥は赤岳鉱泉ができて2、3年くらいのタイミングで、残雪が多く残る5月に赤岳に登頂したらしい。



その後、横岳方面へ縦走し硫黄岳に到達。その日の宿である本沢温泉に向かおうとした時の出来事だ。



普通に考えれば、夏沢峠まで降りてから本沢温泉を目指すわけだが、すぐ下に本沢温泉が見えているのだからショートカットしようということになり、直接降りるルートを選択したのが間違いだった。



途中から残雪で道が消える中、3人パーティの1人が滑落してしまい、帰らぬ人となってしまったのだ。



深田久弥は滑落のことを「墜落」と表現している。昔はその表現が一般的だったのだろうか。


山の経験が豊富な人でも、こういう判断ミスをしてしまうというのは恐ろしいことだ。



今度の冬は硫黄岳にも行ってみたいなぁなんて思っていたから、ちょっとドキッとさせられる内容であった。