ピアノの向き合い方それぞれ | 私のピアノライフ  with classical music

私のピアノライフ  with classical music

ピアノ練習、コンサート等で感じたことを気ままに語っていきます。

先週、小学生の頃からの友人とたわいのない会話をしていて、「子供の時、ピアノの先生の名前は?」と尋ねられました。

「○○先生」と答えると、

「私も最初、○○先生に習っていたけど、厳しすぎたから、別の先生に変えた」とのこと。

 

私はすごく厳しい先生とは感じていませんでした。怒鳴り散らしたりしないし、手を叩いたりといった暴力的なことはありませんでした。きちんと練習してくるように仕向けることが上手な先生ではありました。

幸か不幸か、私がレッスンに通い始めたのが小学2年だったので楽譜を読むことや話を理解する能力ができる年齢でした。たぶん、友人はもう少し、早い年齢で始めていて、そのあたりが上手くいかなかったかもしれません。

昔のピアノはほぼ扱う曲が決まっていて、順番にドリルのようにこなしていたなあと思います。

だいたい、バイエル、チェルニー、ブルグミュラー、その次にソナチネアルバムを練習するのが普通だったと思います。習っている子のほとんどがこの段階ぐらいで辞めました。モーツァルトやベートーヴェンのソナタは、音楽の先生を目指したり、音大に行こうとする人しか弾いていなかったです、地方都市では。

 

別の先生(緩い先生だったそうです)に習いに行った友人は、「ピアノは上手くならなかったけど、ピアノを嫌いにはならなかった。」と言っていました。

 

とかく真面目なピアノの先生は、「毎日、2時間、練習しなさい。」と生徒に強要します。練習もしないで、レッスンに来ても意味がないとぼやきます。

でも、そこに神経をとがらせてもしょうがないのになと思います。上手くなりたい意思のある生徒にはある程度の厳しさは求めてもいいけど、ぼんくらな生徒には、それこそピアノが嫌いにだけにならないようにしてあげてほしいなと思うのです。

 

レッスンの時間だけ、手取り足取り教えて、ピアノに触れ合うのだって貴重な経験じゃないでしょうか。

みんながみんな音大を目指す必要ないんだし、子供の頃、テキトーにしか弾いてなくても大人になって熱心にピアノを弾くようになるかもしれない。

 

ピアノの先生はクラシック畑の人が多いので、クラシックの曲に縛られがちですが、普通の人は、アニメの曲やポップスを弾きたいのかもしれません。そんな流れがあるので、発表会で自由に選曲すると、クラシックの曲を弾く人はわずかだったという話を聞いたことがあります。

 

ピアノを先生について学ぶべきだと思っている人が多いですが、独学で勝手気ままに弾くのが好きな私のような人もいます。

 

発表会を励みに頑張っている人もいれば、発表会にろくすっぽいい思い出がないので嫌いな私のような人もいます。

 

ピアノの向き合い方も人それぞれ、ただピアノをその人なりに楽しめればいい。

 

SNSで時々見かけるピアノの先生の生徒に対するネガティブや高圧的な発言に心が痛くなることがあるので、ふと書いて見ました。