クライスレリアーナ | 私のピアノライフ  with classical music

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ピアノ練習、コンサート等で感じたことを気ままに語っていきます。

シューマンで馴染みの曲といったら、若い頃は、「子供の情景」「謝肉祭」「交響的練習曲」でした。楽譜も「ユーゲントアルバム」「森の情景」「アベック変奏曲」「幻想小曲集」とけっこう、持っています。再開してから初めて楽譜を買ったラフマニノフやラヴェルと違い、昔から馴染みのある作曲家でした。

ですが、「クライスレリアーナ」を聴いた記憶はないのです。今年、牛田さんが演奏会で取り上げると知り、例のごとく音取りをしました。なんとなく音を拾っていくのですがどうにもよくわからないというか、私が弾くと曲にならないのです。

そして、コンサートでこの曲を聴いた時の衝撃!出だしの音でノックアウト。

美しく流れる音楽というより、音にいろんな感情が見え隠れし、曲の終わりはまるで、一つのドラマが終わって本を閉じている情景が見えてくるのです。

この曲は、私の技量では全く歯が立たないことがわかりました。最初の出だしのリズムというかアクセントが表現できそうにな

い。

そして、かなり速いテンポで弾くことを要求される。

全部で8曲あるのですが、奇数番は、リズムをとるのが難しい。

そんなわけで、弾くのはあきらめました。ただ、あまりにこの「クライスレリアーナ」が頭から離れなくて、ここのところ、YouTubeでいろんなピアニストの演奏を聴いていました。

そして、「クライスレリアーナ」を弾いているピアニスト、それも超一流の人が弾いているのがYouTubeにアップされている。

 

ざっと上げると…ホロヴィッツ、アルゲリッチ、、ポリーニ、ブーニン、ソコロブ、田中希代子、プレトニョフ。若い人だと、ユジャワン、トリフォノフ、福間洸太朗。

 

演奏時間は33分から35分ぐらいの人が多い。一番最速はブーニンで28分。一番長いのがソコロフで39分。

この二人の演奏を比べるととても同じ曲とは思えない。キレッキレで飛ばすブーニン。丁寧に歌い上げるソコロフ。

 

皆さん、素晴らしい演奏なのですが、やっぱり好きだなと思うのと、ピンとこなかったり、この弾き方は苦手と思うのもあります。

 

せっかくいい演奏なのに、広告が曲中に入っていると興ざめしますね。2度と、聴くものかと思ってしまいます。

あと、アルゲリッチの演奏の最後の部分が、消えているのはなぜ?アップの仕方が悪かったのかしら?

 

同じ曲をこんなにしつこく聴いたのは初めてのような気がします。「クライスレリアーナ」中毒に侵されているようです。

聴かずにはいられない曲って他の人はあるのでしょうか?