御園座大歌舞伎 | 私のピアノライフ  with classical music

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ピアノ練習、コンサート等で感じたことを気ままに語っていきます。

御園座で歌舞伎を見てきました。

娘が子供の頃、和のものが好きでした。歴史、歌舞伎に興味を持ち、縁あって茶道を習ったり、剣道をしたりしていました。子供の興味にこちらも突っ込み、歌舞伎も見に行ったことがあります。10年ほど前は1年に1回ぐらいは歌舞伎を見ていましたが、最近は御無沙汰しておりました。

 

御園座は、建て替えでちょっと前、休館していました。新しくなってからは、初めて行きました。

今回、行こうと思ったのは↓

海老蔵が團十郎白猿に、そして息子の勸玄くんが新之助となり、襲名披露公演だと知ったから。

 

歌舞伎はたまにしか見ないので詳しくはないし、思い入れはクラシックのピアノほどではないのですが、海老蔵はスターであることは知っています。

何か引き付けられるものがある役者さんです。その息子もかわいいですね。

 

この日は夜の部を見ました。

1,相生獅子

2,慶安太平記  丸橋忠弥

3,口上

4,勧進帳

 

歌舞伎は、演目が多く、内容もいろいろ。舞踊は衣装が華やかで美しい。立ち廻りの入るものはサーカスな要素も入ります。

「勧進帳」のような古典的な作品は少し難しくてガイドがないと理解できませんが、比較的新しい作品はわかりやすい。そして、まるで吉本新喜劇のようなものもある。歌舞伎はエンターテインメントであって、庶民が近づけないような芸術作品ではありません。といっても、昔、作られた物なので言葉が今と違うので、通訳がほしい。それで、いつもイヤホンガイドを借りて鑑賞します。舞踊の動きの解説は、踊りを習ったことのない身にはありがたいです。

オペラは恋愛ものが多いですが、歌舞伎は歴史の史実に基づいた話がけっこうあります。この日の「慶安太平記」徳川幕府転覆を企てた由井正雪の乱を題材にした作品です。見どころは、はでな立ち廻りでした。

 

「勧進帳」は元は能の話。そのため、舞台装置はシンプル。音楽やせりふのやり取りがいかにも古典歌舞伎らしくて、歌舞伎を見たなという醍醐味を味わえました。

 

オペラと歌舞伎はたぶん、似たような時代に流行していて、上流階級の出会いの場であったと言われています。どちらも総合芸術と言われますが異なる部分も多いですね。

 

オペラは歌手が歌い、演じます。歌舞伎役者は踊ることはあっても歌は歌いません。歌は音楽担当のものが歌います。

 

オペラは一つの物語を上演しますが、歌舞伎は通常3,4本の演目を上演します。

 

オペラの舞台は縦に長い、歌舞伎の舞台は横に長い。

 

難しく考えないで、一度、歌舞伎を見てみるといいですよ。ちょっと値段は張りますが、それぐらいの価値はあります。でも、いい席(高い席)ほど、チケットが早く売れてしまいます。今回、少し出遅れたのでA席でした。花道が見える席だったので、役者さんの出入りする様が見えて良かったです。