「不安」について。
どうもある種の漠然とした不安というのは現代社会の過剰コントロールの反動のように思えています。
科学・経済が発展し、社会は予定通り、計画した通りに動くことが前提となっています。
電車は予定通りに来るし、働いたら給与が振り込まれるし、天気予報は確率で出るし、見たいときにYouTubeは見れるし、毎週同じ曜日にジムに行けるし、ファミレスに行ったら食事が出るし、宅配も時間通り来るし、ミーティング設定したらみんな集まるし、、、
しかし、ひと昔前までは人間は自分でどうにも操作できないものと密接に関わって生きていました。
天気は読めない、米が収穫できるか分からない、目的地に予定通りに到着するか分からない、探し人がどこにいるか分からない、などなど。
現代社会の予定通りに物事が進むシステムは非常に便利ですが、反面、人間は自分でコントロールできないものに対して滅法弱くなりました。
人間がコントロールできているものは世界の極一部なんですが、コントロール社会で生きているとそれが当たり前の価値観になってしまい、メンタル不調な状態でコントロール外のものに触れると一気に調子を崩す。
ある種の不安症はそんな風にみえます。