「岩田さん ー岩田聡はこんなことを話していた。ー」(ほぼ日刊糸井新聞・編) | 山野ゆきよし日記

「岩田さん ー岩田聡はこんなことを話していた。ー」(ほぼ日刊糸井新聞・編)

「岩田さん ー岩田聡はこんなことを話していた。ー」(ほぼ日刊イトイ新聞・編)

 

 

 岩田さんとは日本のコンピューターゲームソフトウェア業界の黎明期からのリーダー企業「HAL研究所」の創業に関わり、その後、苦境に陥っていた任天堂に移り見事再生させた経営者、岩田聡氏。

 

 と聞けば、今はやりのプロ経営者のような方を思い浮かべるが、どうやら、まったく違う人種のようだ。その人となりは、この「岩田さん」を読んでほしい。

 

 「任天堂を見事再生」と書いたが、ご本人は、その手ごたえを感じてはいたであろうが、志半ばで早世される。残念。

 

 私は、岩田氏が任天堂の社長就任直後に任天堂の厳しい決算が発表され、苦悶に満ちた表情の写真が新聞や経済紙で掲載されていたことをよく覚えている。岩田氏の責任ではないのに・・・と思いながら。

 

 一度もお会いしたことのない岩田氏ではあるが、糸井重里の「ほぼ日刊イトイ新聞」に時々登場する様子を拝見し、勝手にファンになっていた。元同じ業界人としてのシンパシーもあった。

 

 その岩田氏が2015年に急逝された。驚いた方も多かったであろう。私もその一人。

 

 そんなこともあり、「ほぼ日刊イトイ新聞」で何度か記事になったものをまとめた書籍「岩田さん」が発売されると同時にネットで注文。すぐに調達できないと返信メールが来る。一時在庫切れになったのだろうか。地元の本屋さんで注文し、気長に待つ。一週間ほどで来る。一度読んでいたものも多かったこともあり、すぐに読み終える。

 

 なんと、「ほぼ日」、思い切ったことにこの本の前半分をネットで無料公開してしまっている。本の売り上げも大切ではあるが、岩田氏のことを一人での多くの方に知っておいてほしいという気持ちの表れ。上場企業でありながら、社会的使命をもって任じている稀有な会社。だから好きだ。

 

 ご好意に甘え、その前半部分だけでも読んでほしい。そして、そんか会社を応援するという思いも込めて、本も購入してほしい。