小町山で巨岩に歓喜! | 降っても晴れても

降っても晴れても

山に登ったり走ったり、東へ西へ・・・

筑波山ですら雨になるというので、小町山に登ります。前回はソロだったので、今日は家内を案内して。小町山というのは筑波山の隣りの人気が高い宝篋山の、そのまた下手にある里山。トレーニングにもちょうどいい。

 

鬼越尾根の三ツ石はレアでミステリアス

 

3年前の記録です。↓ アレンジするのもおっくうなので、今回も同じコースで。

 

 

右から順に、登って降りて登って降りて

電子地形図25000(国土地理院)を加工して作成した。(令和元年手続改正により申請適用外)

注:この地形図のスケールは編集されています。距離を参照される場合は元のスケールで確認してください。

 

【2024年4月23日(火)】 小町の館9:25~朝日峠コース~小町山10:05-10~尾根コース下降~天の川沢コース~小町山11:15-25~鬼越山11:50~鬼越尾根コース下降~小町の館12:30

行動時間:3時間5分

 

自宅からちょうど1時間だから、もっと来てもいい気がするが。あんまり来たら印象が薄れますよね。小町の館には物産や蕎麦処や体験館もあり、駐車場も広い。平日なのにハイカー用駐車場は数十台が停まっていた。自転車組もトレラングループもいる。

小町の里のゆったりとした風景を仰いで出発。

 

コースはいろいろあって、有志の手で良く整備されている。この民家から右へ、最初のセクションへ入っていきます。

 

小町山は里山なのに変化があって面白い。巨岩と鮮やかな森が特徴だ。

曇り空で涼しいけれど、すぐに汗だくになった。もう夏モードの始まりだ。

 

木の根の面白さ、というのもある。

切り通しをゆく。

 

まもなく沢筋には「おかめ岩」が現れる。これが小野小町の顔なのだという。小野小町伝説がこのあたりにもあるわけです。

 

右へ朝日峠への道を分けて左へ登っていく。今度は「よろこぶ」の木が迎えてくれる。足元も快調に登っていく。あんなに車があったのに誰にも会いません。

 

木肌っていうものが面白くて、いろいろ探しながら行く。薄緑のシミのような木。

浅瀬を流れていく水紋のよう。

 

前回よりも2分遅れで山頂に到着。3年間体力が落ちてないということだ。だいぶ汗かいた。

 

土浦市街地方面の展望はひたすら平ら。霞ヶ浦も光って見える。

真夏に汗を絞るにはうってつけだと思う。では休まずに下ります。

 

尾根コースというのを下っていく。枝道が多いから、ある意味では迷いやすい。行きたい方向に対しての標識がないこともしばしばだ。大げさだけどGPSに入力してきた。これが後ほど大いに役に立った。

まもなく巨岩が現れてくる。巨岩群は小町山の最大のチャームポイントである。

すばらしすぎる。クリフ・オブ・ホルンフェルス! 色・シワ・スケール。

 

コブの木に足を止めた。前回も写真を撮っていた。

 

岩、また岩。興奮します。

 

いったん岩とお別れして、下部樹林帯へ再び。これは三本桜。

 

豊かで変化に富んだ森だ。

木の根の妙。

 

標高90m地点で水平道に出会ったら右へ、次は天の川沢コースからもう一度山頂を狙う。姫の滝が落ちている。二度登らずに帰ったら高速代がもったいないのだ。

 

直に「小町の舞台・巨石群」が展開してくる。さっき下ったコースとの合流点の下から始まる。ここは庭園のようで、ダイダラボッチが置いていったような巨岩が見事。

 

小町が能を舞ったかのような石舞台。

見る角度で面白さも変わる。

 

シワだらけの岩や、

ホルンフェルスの芸術品。

 

最後は男坂を登って、二度目の山頂ゲット。今度は筑波山が見えた。雨じゃないのか。プチランチで10分休憩を取ります。登山者が一人、静かに通り過ぎていったのみ。

 

次は筑波スカイラインと並行してトラバースしてから鬼越山に登る。鬼越山の山頂分岐と下山路の分岐には標識がなくて、極めてわかりづらい。400mも行き過ぎてしまった。GPSを見たら入力したラインが画面から消えているので気付いた。

この左の斜面に鬼越尾根の下山路があるのだが、延々とこんな道を歩いてきてるので、ここで気付くわけがない。なんとかならないものでしょうか。

なおPCでGPS軌跡を見たら、この周辺は軌跡が狂いまくっていた。鬼越山は呪われている。

 

気を取り直して、鬼越尾根を下っていく。この尾根には三ツ石があって、興奮度もマックスになっていく。どうしてこんな深い樹林の低山に、これほどの巨岩が点在するのだろう? しかも見栄えのするボルダーなのだから。

よろこぶ。

 

一本登ってみようか。

だいぶ満足した。

 

ここを下ってしまうとさっき登ったコースにバイパスする。

 

さらにずんずん下って、イナズマ型の貫入が美しい岩。これは小さい。

 

適当にショートカットしていくとすごい岩の積み重なりがあった。

熊の石か。これは案内マップにも書いてなかった。このへんがもう終盤となる。水平道に合流して、あっという間に小町の館が見えてきた。もうシャツを着替えて帰る季節になった。

 

着替えを済ませてから小町の館に入ってみた。小さな展示コーナーに巨岩の解説あり。変成岩のホルンフェルスは固くて角があって、砕石くらいしか使い道がないらしい。だったら自然のままで山に置いといたほうが、よっぽど楽しめそうだ。

 

岩に包まれて遊んだ、小町山の半日でした。