春の始まり、鳴子温泉のゆけむり | 降っても晴れても

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山に登ったり走ったり、東へ西へ・・・

四月の宮城の山旅の、最後の宿は鳴子温泉にしました。

この度は妻の◎◎祝いということで、ささやかな贅沢と申しましょうか。登山学校新学期のスタートということです。

右手の最上階の山際の部屋をご用意願いました。

 

ひと風呂浴びて、さっそくディナータイムとなりました。この宿は「大人の隠れ家」という謳い文句で、温泉旅館や観光ホテルみたいなざわめきがないのがいい。

 

出てまいりましたのは前菜から。北寄貝(ほっきがい)のアヒージョにホタルイカ。&アボガドロワイヤルなど。さっそくいただきます。

 

御造り変わりとして、魚介のカルバッチョ。

久しぶりにノンアルビールも注文した生ビール

 

強肴(しいざかな)として、ロースステーキを目の前で焼いてます。「写真、いいですか。いきますよ」という掛け声とともに。

じゃーん。

 

お肉の後にご飯を二杯食べて、コムデッセール!

 

腹が落ち着いたら妻は隣りの共同浴場へ入りに行って、寝る前にもう一度館内の風呂に入って、そうして夜が更けていった。

 

目覚めたら、朝の散歩に出かけます。宿の隣りから温泉神社に登っていく。

石段途中に温泉狛犬。掛け流してたら面白いことになるのだが。

 

高台に建つ、温泉神社です。

 

拝殿前の狛犬。昭和の生まれ。

 

鳴子のこけしがぽつんと置かれていたが、どうせならもっと派手に奉納しまくったらいかがだろう。

拝殿の迫力ある彫刻。

 

神社から坂道を下って、町歩きに出ます。すると目についたのはマンホール。

 

鳴子温泉駅に入ってみた。外観はちょっと寂しい。

こけしもよく見ると、みんな顔が違ってる。

 

ホールの二階には大きなこけし。

じっと見つめると愛着が湧いてくる。

 

この隣りには足湯もあった。今朝はけっこう寒い。早く戻って風呂に入りたいところだ。

 

町並みを歩いていく。

路地へ曲がっていく。この先には早稲田桟敷湯というのがある。昭和23年に早稲田の学生が掘った湯である。

 

ここは昔芸者が通った道で、出会い坂といいます。

坂のずっと上の方で石段を登ると古峯神社が建っている。温泉街をわずかに望むことができる。寒いからもう宿へ戻りましょう。

 

風呂で温まったら朝食の時間です。こんな献立で。

温泉の朝の至福のひととき。食ったら帰りますよ、長いドライブだから。

 

 

鳴子温泉を後にして、古川ICへ向かうR47の道沿いに神社などもある。2個所に寄り道していきます。まず荒雄川神社へ。

 

開放的な境内で、鳥居をくぐると産婆様がいる。たいへん珍しい像である。

こちらも産婆さんだろうか。如意輪観音のような姿だ。

 

石段上の鳥居の脇に狛犬一対。面白顔のようである。

 

まっすぐに伸ばした足。

顔の色がブチで面白い。

 

柱の陰にも隠れていたので、思わず記念写真を。

 

拝殿前にまだいた。これはちょっと様子が違う。独特の味がある。

宮城の狛犬ワールドです。

 

社殿の脇には石祠や不思議な石像もあった。稲荷神なのか?

 

境内社を覗き込んでみると、七福神が並んでいた。楽しめる神社でした。

 

あ・ら・伊達な道の駅で最後のみやげ買いをしていく。主に野菜です。

 

さて最後の見どころ、最後の神社となりました。大崎八幡神社

狛犬は普通に岡崎型だったか。ここにも石碑がたくさん。

馬櫪神(ばれきじん)が際立っている。出征馬頭の文字も見え、右手前の「る」みたいな丸まった文字も馬だ。極薄の石に彫るのが習わしなのだろうか。

 

特筆すべきは金華山である。牡鹿半島の沖に浮かぶ金華山は日本五大弁財天の一つである。金華山も山としては非常に面白い所である。帰り船の時間を気にしなくてはならないが。この石碑の高さは3mくらいあるだろうか。

 

それでは四月の宮城の山よ、さようなら!