この季節に関東の山で三日間を費やすのは珍しいことです。
本当は西上州のヤブ山の予定だったけれど、武甲山と両神山でパワーを使い果たしたので、無難に榛名山にしました。まだ登ってない杏ヶ岳(すももがたけ)です。
耳岩は突如として現れた
湖畔のPスタートで、掃部ヶ岳経由で登る。復路の最後は林道歩き。
電子地形図25000(国土地理院)を加工して作成した。(令和元年手続改正により申請適用外)
注:この地形図のスケールは編集されています。距離を参照される場合は元のスケールで確認してください。
【2023年10月22日(日)】 榛名山 掃部ヶ岳~杏ヶ岳(すももがたけ)
湖畔の宿記念公園駐車場6:40~掃部ヶ岳7:30-40~耳岩8:15-20~杖ノ神峠8:50-9:00~杏ヶ岳9:45-55~駐車場11:23
榛名山にも何度も来たが、今日はまた一つ登ってない山を目指していきます。湖畔の宿記念公園に登山口がある。この人たちは何故か榛名湖に背を向けていた。
相馬山の上に太陽が登ってきて眩しい。
では登っていきます。背後には氷室山と天目山。このへんの外輪山はぐるりと周回したことがあります。やっぱり秋とか初冬がいい。
初めて水澤観音から走って登ってきたときは湖が凍りついていた。トレランシューズでおっかなびっくり氷の上を歩いたものだ。高校時代にチャリで上ってきたときも雪に降られたな。
今日はゆっくりと、アクティブリカバリーのつもりで登る。まず掃部ヶ岳へ。榛名連山の最高峰です。
ちょっとした岩場もある。
登山道はけっこうササが被ってましたが、問題なく山頂へ。二人がすれ違いで降りていって、会った人はそれだけ。
あれは南面の幡矢ヶ岳とかカナバラノ岳だろうか。今度はあのへんに行ってみよう。
これからたどっていく方角。掃部ヶ岳西峰・鷲ノ巣山・杏ヶ岳の双耳峰が見える。
縦走を開始すると、まず地蔵岩の上に出る。リングボルトが2本打ってあった。クライミングする物好きもいるらしい。それにしても榛名連山というのはすごい形をしている。まだ何回かは遊べそうな気がする。
さて西峰を過ぎてしばらく行くと、右手に明瞭な巻道があって「管理用道路」という標識が出ている。それに入らずに尾根道をゆくと岩場に登っていく。これが耳岩だった。
ちょっとした岩を乗り越えるとテラスに出た。それはもう唖然とする眺めだった。こんな岩があるなんて知らなかった。
南面の基部からの高さは30mくらいだろうか。
テラスから見下ろす鷲ノ巣山方面。
こっちは掃部ヶ岳。
もう一枚。
耳岩からどっちに進むのか迷ったが、結局管理用道路というのが登山道だった。実に紛らわしい道標だ。左へ大きく戻るような形で、杖ノ神峠へ急降下していった。
峠の林道に出る手前に地蔵と石祠があった。これが峠の名前の由来なのだろう。
天保14年の地蔵菩薩。いい姿です。
林道を横切って再び登りです。最初はササが深くて道が見えない。
ひと登りしたら鷲ノ巣山でした。特にどうということはない。
次のコブには石祠があった。
意外とアップダウンがあったけど、杏ヶ岳に着きました。かわいい名前の割には木立が多くて、展望は今一つ。
まあ耳岩にも出逢えたし、良しとしよう。
石祠が4つほどありました。
ぼちぼち帰ることにします。峠まで戻ったら林道を歩いていく。この林道はダートで、車はおすすめできない。カーブの先で見上げたら、耳岩の全貌。確かに耳が二つある。これは面白い!
掃部ヶ岳の山肌です。
やっと駐車場が見えてきた。榛名湖に浮かんだような榛名富士。
たまにはこうして榛名山に登ってみると、別のヒントが見えてきて捨てたもんじゃない。
それにも増して、武甲山高ワラビ尾根と両神山梵天尾根の収穫は大きかった。またいつか、続編をやってみようか。
おわり