八幡平、遠き平らな峰 | 降っても晴れても

降っても晴れても

山に登ったり走ったり、東へ西へ・・・

今年のGWは岩手遠征です。五日間ということでちょっと日程が短い。でも天気も長続きしそうにないので、ちょうどいいところですか。

まず初日は八幡平からです。ドラゴンアイが見れるかもしれない、、、

 

八幡平山頂から藤助森へ

 

アスピーテラインを上がっていくと、レストハウス手前の左手に無料大駐車場がある。そこを起点に、八幡平と畚岳へ。

電子地形図25000(国土地理院)を加工して作成した。(令和元年手続改正により申請適用外)

注:この地形図のスケールは編集されています。距離を参照される場合は元のスケールで確認してください。

 

【2023年5月3日(水)】 駐車場9:25~八幡平山頂9:55~藤助森10:13-15~陵雲荘10:40-50~源太森11:13-16~レストハウス12:05~畚岳12:50-13:00~駐車場13:38

 

岩手山や八幡平に登るとなると、けっこう遠い。なので福島に前泊してアプローチした。松尾八幡平ICでやっと高速を降りて、アスピーテラインへ向かっていく。途中のゲート開門は8時30分となっている。手前のスノーシェッドの中で開門待ちの列の後ろに付けた。

八幡平・裏岩手縦走路・岩手山などは学生時代には見向きもしなかったが、家内と登り始めてからは何度も訪れた。ピークハントするだけよりも、いろんな季節に違うコースから登るのが面白い。今日の岩手山は、すっかり目覚めた顔を見せてくれた。

 

本日の第一陣で駐車場へ滑り込んだが、すでに半分以上埋まっていた。この真中にもう一列停められそうですが。

ゴールデンウィークらしい青空!

 

レストハウス前の登山口へ向かって歩きます。周囲は高さ2~3mの雪の壁。これぞ八幡平、気分が盛り上がってくる。

いよいよここからです。もう登山者やスキーヤーや観光客が、たくさん登っている。たまにはこういう「静かでない山」もいいかと開き直った。

 

夏道を踏むのは最初の少しだけで、すぐに雪面となった。もう完全に春の雪です。

 

まもなく鏡沼に着く。これがもっと解けてくると、いわゆるドラゴンアイとなって神秘的な姿を見せてくれるのだ。今年は早いかと思ったけれど、ちょっと冷え込んでいたみたいだ。みんな残念な気持ちで眺めただろう。

遠くには岩手山。ニヤリと口元だけ見せて、空を見上げている。

 

一段上にはメガネ沼がある。コバルトブルーがうっすらと。

 

ここは三度目になるし、あえて近寄らなくてもいいでしょう。

人が途切れたので、記念写真だけでも。

 

今日は藤助森に寄り道してみます。こちらは静寂コースで、人影も先行者一人のみ。とにかく平らなので、起伏は10mくらいしかないのです。まあこれが八幡平の味なのでしょうか。

あの丘が藤助森らしいぜ。

 

GPSでほぼ山頂をゲット。標識も何もない。ドラゴンの赤ちゃんのような枯れ木と一緒に。

 

八幡平山頂へ取って返して、今度は源太森へ向かいます。まずガマ沼の縁の展望所より。岩手山が、明日は来いよと呼んでいる。

 

少し進むと、より大きな八幡沼が視界に広がった。

八幡沼のほとりに陵雲荘が建っている。ここに泊まって、裏岩手縦走路を歩いたこともあった。

 

だだっ広い雪原だけど、トレースはあるし竹竿標識も立っている。迷うことなく進んでいった。

 

雪の途切れた道をひと登りしたら、源太森に着きました。ここは風が冷たい。登山者もちらほらと、行ったり来たりしています。

山名方位盤は彫りが浅くて、ほとんど読めなかった。

 

源太森から八幡沼の南をぐるりと回って、登山口へ戻っていく。次にめざすは、あの畚岳だ。もっこだけ、と読む。

畚岳の左手には、太く緩やかな山稜が続いている。あれが裏岩手縦走路だ。

 

しばらく車道を歩きます。ここも時々雪の壁になっている。

雪の壁がなくなったら、畚岳が近づいてくる。平らな世界の中で、そこだけが異質に盛り上がっている。ちょっと心惹かれるものがある。

 

登山道に入ると、山頂ドームがぐんと大きくなった。雪稜を登っている登山者も見えた。

夏道から雪の上に乗っかります。

 

左を見れば、いつも岩手山。

最後にちょっとした急斜面が待ち受けている。意外と楽しめる、畚岳である。

 

畚岳山頂に到着! まずは穏やかで良かった。観光客の喧騒からも離れて。

 

岩手山をズーム、いい形してます。これは新幹線から見るのとは反対側になるわけで。

 

ずっと右の方には秋田駒。まだやり残しがある。

 

そしてさっきまでうろついていた、八幡平。見事に水平です。

八幡平の左彼方には森吉山が望まれる。今年はすばらしい樹氷群を見ることができた。

畚岳は本当にすばらしい展望台です。

 

それでは往路を戻ります。

こんな春雪を下るのも、今季はこれが最後の最後でしょう。とても短く感じた雪山シーズンでした。

登ってきた畚岳を振り返る。

 

駐車場の向かい側の雪の壁。ここが一番高かった。

本日終了です。遠征初日にふさわしい、気分も爽やかな雪山ハイクでした。

 

つづく