昨日知ったブルーゾーンの5つの地域を見てみると、
バッパー翔太さんがレポートした、
サルデーニャ島をはじめ4つは辺境の地。
しかし米カリフォルニア州の、
ロマリンダ(Loma Linda)は、
田舎の限界集落的な町ではない。
僕の持っているアメリカの道路地図帳には、
LAを中心とした広域マップの、
東の端にも載っている。
人口は約25,000(2020年)。
それなりの地方都市。
で、Wikipediaを読んでみると、
ロマリンダにはプロテスタント系の、
「セブンスデーアドベンチスト教会」
の信者が多く、
その教会が動物の肉や魚介類、
アルコールなどを禁止していることが、
長寿の人が多い理由ではとのことだ。
他のページには、
信者の人たちは軽い運動を心がけている、
とも書かれている。
食事に関して、
サルデーニャ島のセウーロは、
「地産地消」というおもむきが強かったけど、
こちらは「ヴィーガン」的。
僕は胃癌と肝臓癌でお世話になった病院に、
この先もずっと面倒をみてもらいたいし、
生まれ育った田舎というものが心底イヤで、
都市圏に住みついているというのもあるし、
セウーロのように、
自分の口に入るものが、
すべて自宅周辺で獲れたり、
作られていたりという、
食生活的に恵まれた環境の中で、
暮らすわけにはいかない。
なので、長く生きられるかどうかはさておき、
命絶える直前まで快活であるためには、
ヴィーガンとまではいかなくても、
とりあえずベジタリアン的食事、
そして少食を心がけるしかない。
という思いを今日も強くした。
とにかく「命より健康が大事!」。
僕はどちらの癌のときも、
抗がん剤治療を受けた。
1回目と2回目で薬が違ったので、
頭髪が抜けたり抜けなかったり、
味覚障害になったりならなかったり、
いろいろと異なる症状が出たけど、
あのツラさはもう味わいたくない。
抗がん剤だけではない。
いまもまだ治りきっていない、
前立腺肥大症にしても、
ひどいときは本当にツラかったし、
2度と経験したくない。
『ウォールデン 森の生活』(今泉吉晴訳)
を今日も読み進めた。
『鉄道大バザール』のポール・セルーより、
ヘンリー・D・ソローの言葉のほうが、
いまの僕には心に響く。
たとえばこの言葉。
〈人が変わるとは、歓びあふれる奇跡であり、偉業です。
この奇跡は、いつでも、今の瞬間にでも、
起こって不思議はない奇跡です。〉
もちろん旅行記とはジャンルは違うけど、
こういった重みのある表現は、
『鉄道大バザール』には見られない。
僕は内田百閒や開高健に、
その旅行記を書いてほしかったけど、
それはさておき、もうひとつ引用しよう。
〈知るということは、私たちが人に聞き、
書物で読んで想像で理解していた事実を、
自分の経験で理解した事実にするという作業です。〉
ところで、ソローが「森の生活」をしたのは、
1845年から2年2ヶ月のあいだ。
つまり江戸時代の出来事。
ソロー(1817〜62)も完璧に江戸の人。
それを思うと、作り話のようで、
妙〜な気分になる。