島原半島イエスタデイ。 | 山もっティの独り言。

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「被災地と共にある」

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葬儀のため、島原半島に行きました。
早めに出かけ、会場も早く見つかったので、久しぶりに島原城に行ってみました。
石高4万石ぐらいしか無いのに、ゼイタクな5層の天守閣。農民から搾り取りまくった結果、「島原の乱」という農民一揆が起きました。たまたま前の殿様がキリシタン大名で農民にキリスト教徒が多かったのです。天草四郎など天草の人々も立ち上がりました。
写メは眉山(前山)と背後の雲仙普賢岳です。島原城天守閣から撮りました。
島原城天守閣には、様々な歴史資料があります。昔も見たハズなんですが、今の目で見るとオオッとうなる品々もあります。
繊細な「眉山焼」。現在も作られているようですが、やはり昔の職人サンのワザがスゴ過ぎます。
清水(法眼)隆慶による「南蛮人と象」という着色の彫刻は、お手軽そうに見えながらも作者の非凡な力量が垣間見えます。作品中にある「京美人」が力を抜きすぎた感じで笑えます。
柿右衛門の皿。先代の13代柿右衛門によるものです。この13代というヒトの絵柄は、かなり山もっティ好みです(笑)
もう少し時間をかけて見たい気もしましたが、この日は葬儀が優先なので急ぎました。
写メの話題に戻します。知らない方のために少し解説を。眉山(前山)は山と書いてありますが、実は巨大な溶岩ドームです。江戸時代に崩れたコトがあります。島原の街にも被害が出たのは当然ですが、崩れた土砂が海に達し、津波を引き起こし、対岸の熊本にも被害をもたらしました。コレが「島原大変、肥後迷惑」と呼ばれる自然災害です。
私が大学生の頃には雲仙普賢岳が噴火して犠牲者が出ました。当日、夜になると噴火口が赤々と光っていて、単純に「花火みたいや~」と思っていた自分が恥ずかしいです(汗)その噴火口を見上げていた高さは今では山頂では無くなりました。「平成新山」が出来て、高さもかなり高くなりました。写メでは雲がかかって山頂が見えないのが残念です。逆に言うと、雲で隠れる程の高さになってしまったというコトです。この日は雪化粧でなかなかの絶景だったのですが。
さて、今日から仕事です。気持ちを切り替えないと…。