クロス壁採寸の方法<事務所・店舗 原状回復問題> | 原状回復バスターズ活動日記 03(5962)7660 

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クロス壁採寸の方法


クロスの単位は平米なのですが、内装工事店が卸問屋に発注する場合、この単
位ではなく、メートルを使います。


クロス部材は普通幅92~94ミリのものが多く、ジョイント(つながる)部分を
目立たないようにするため、数ミリ重ねて貼ります。


そのため、内装工事業者の採寸方法は、90ミリ幅で何本必要かという方法がと
られることが多く、例えばマンションの6畳の和室の長い側の面の場合、天井
高が、2,400ミリで長さが3,500ミリとした場合、平米で計算すれば

2,400ミリ×3,500ミリ=8.4平米

となりますが、内装業者の採寸法を使うと、

2,450ミリ×4本=9.8メートル

となります。

高さが50ミリ多いのは、工事する場合、端がきちんと合うように、少し余分に
とっておく必要があるためで、長さの4本は、3,500mmを90mmで割ると3.88とな
りますが、小数点以下を切り上げにしているためです。

そしてこれに単純に(メートルであっても)平米単価をかけるので、

1,000円/平米として計算しても、1,400円の誤差が生じます。

和室の壁一面のみでこれだけ差が出ますから、もし部屋全体の負担となった場
合、その差は相当なものになるのです。

このようにされないためには、退去時立会いの際に負担部分の縦横をきちんと
計測して何平米かをはっきりさせておくと良いですね。