クロス壁採寸の方法
クロスの単位は平米なのですが、内装工事店が卸問屋に発注する場合、この単
位ではなく、メートルを使います。
クロス部材は普通幅92~94ミリのものが多く、ジョイント(つながる)部分を
目立たないようにするため、数ミリ重ねて貼ります。
そのため、内装工事業者の採寸方法は、90ミリ幅で何本必要かという方法がと
られることが多く、例えばマンションの6畳の和室の長い側の面の場合、天井
高が、2,400ミリで長さが3,500ミリとした場合、平米で計算すれば
2,400ミリ×3,500ミリ=8.4平米
となりますが、内装業者の採寸法を使うと、
2,450ミリ×4本=9.8メートル
となります。
高さが50ミリ多いのは、工事する場合、端がきちんと合うように、少し余分に
とっておく必要があるためで、長さの4本は、3,500mmを90mmで割ると3.88とな
りますが、小数点以下を切り上げにしているためです。
そしてこれに単純に(メートルであっても)平米単価をかけるので、
1,000円/平米として計算しても、1,400円の誤差が生じます。
和室の壁一面のみでこれだけ差が出ますから、もし部屋全体の負担となった場
合、その差は相当なものになるのです。
このようにされないためには、退去時立会いの際に負担部分の縦横をきちんと
計測して何平米かをはっきりさせておくと良いですね。