全米フィギュア2位なのに落選したロス・マイナー | ライター日記~スポーツ・ムーブメントでレガシーを~

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スポーツ系ライター&ココロ調律セラピストの山本尚央子です。    

 

 

 

今年2018年の全米フィギュアスケート選手権男子シングルの結果はこうでした。

 

1位:ネイサン・チェン

2位:ロス・マイナー

3位:ヴィンセント・ゾウ

4位:アダム・リッポン

5位:グラント・ホッホスタイン

6位:ジェイソン・ブラウン

 

オリンピックと世界選手権の出場枠は三つ。

 

 

大方の予想は、ネイサン・チェン決定。

有力視されていたジェイソン・ブラウンはまさかの6位に沈んだため、おそらく無理。

 

2位ロス・マイナーと3位ヴィンセントと4位アダム・リッポンの3人のだれか二人。

 

 

2位のロス・マイナーは当然確定で、、

4位のアダム・リッポンはグランプリファイナルにも出場しており、今シーズン好調。

 

となると、

3位のヴィンセントを外してアダム・リッポンを入れるのではないかと

私は見ていました。

 

 

 

ところが外されたのは、

2位に食い込んだロス・マイナー。

 

パーフェクトの演技で、

顔を紅潮させて喜びを表していた

あのベテランのロス・マイナー。

 

 

米国のオリンピック代表と世界選手権代表

  • ネイサン・チェン
  • ヴィンセント・ゾウ
  • アダム・リッポン

 

 

 

ビックリした!!

 

2位の選手を外すなんて!!

 

全米選手権で頑張った意味を否定するなんて!!

 

 

日本なら、そもそも2位の選手は外さないだろうし、

3位の選手を外して4位の選手を選んだのなら、

世界選手権にはオリンピックに外された3位の選手を出場させたんじゃないかなー。

 

 


 

というか、ロス・マイナーは

どうも選考の俎上にすら乗っていなかったらしい。

 

 

3位のヴィンセントは17歳。

世界ジュニアチャンピオンなので、

シニアの世界で名前を売るにはオリンピックは絶好の舞台。

 

 

一方、ロス・マイナーは

国際大会での成績がぱっとせず、

もともと選考の対象に入っていなかったようなのだ。

 

 

全米選手権に臨む時点で、

ロス・マイナー自身もそのことをおそらく認識していたに違いない。

 

そのシビアさに「これがアメリカなんだなあ」と。

 

 

しかし伝統的に、フィギュアスケートに限らず

アメリカでは選考レースは一発選考で決めてきたはずだ。

 

その弊害が見られ始めたために柔軟になってきたとはいえ、

今度は柔軟すぎるような気も。。。

 

 

 

 

にしても、ココ一番でのあの神演技。

「やりきったービックリマーク」という演技後の大きなガッツポーズからの

あの恍惚にも近い歓喜の表情を思い出すと、

切ない思いがする。

 

全力を出し尽くしても

悲願には手が届かないことを知っていての

あの笑顔と涙だったのだろうか。

 

それとも一縷の望みを持ったがゆえの

あの笑顔だったのだろうか。

 

 

 

私はとくに彼のファンというわけではないのだけれど。。。

 

金メダル候補だったネイサン・チェンが

平昌オリンピックの男子SPでジャンプをひとつもクリーンに決められず17位に沈んでしまうとか、

オリンピックは何が起こるかわからない舞台。

 

昨日の男子SP、

彼は何を思って見ていたのだろう。