令和考49
「偏らない公平な第三者の目」
病気にかかると、
まずはその不快な症状を
なくす手段として、
医師の指導で
薬を服用することになる。
薬で一時的に
症状を抑え込むことはできる。
症状が抑えられてくれば、
ほっとして
治ったような気になるかもしれないが
それだけでは
病気の根本的原因を
取り除いたとはいえない。
症状のことばかり気にして
病気を引き起こした真の原因を
考えないでいては、
いつまで経っても
病気は回復しないのである。
体に現われた症状の意味を
良く理解し、
真の原因を取り除かないかぎり
症状は慢性となって
あなたの中に居座ることになる。
病気を本当に
回復させたいのであれば、
あなたの日々の
「意識の質や方向性」を
変えることが最も大事となる。
病気というものは、
突然、外部から
現われたものでもなく、
偶然に現われたものでもない。
病気はあくまでも
あなたのこれまでの人生における
生き筋が間違っている、
ということを
分からせるために現われている。
それでは
病気回復や病気予防のためには
一体何をしたらよいのだろうか？
難しいことはひとつもない。
あなたの「意識の質」を
ただただ変えるだけでよい。
その手始めとして、
まずはこれまでの人生の歩みを
静かに振り返ることをお勧めする。
人生の途上においては、
嬉しいことも、
悲しいことも、
辛いことも、
たくさん経験したことだと思う。
その中には、
思い出したくない出来事、
恥ずかしい出来事など
数々あったことだろう。
それらのマイナスの領域を
溜め込んだまま生きていることが
いちばん最悪な生き方なのである。
溜め込んだマイナスの領域を
一つひとつあなたの意識に上らせて
自分の中でしっかり解決する、
つまり
マイナスの領域をできるだけ
無くす作業があなたには
必要となる。
その起きたマイナスの出来事を
嫌わずに直視することが
あなたに求められているのだ。
人間は人生において
プラスの出来事と
マイナス出来事で、
心のバランスを保っている。
それゆえプラスの出来事だけが
続く人生もないし、
マイナスの出来事だけが
続く人生もない。
プラスの出来事、
マイナスの出来事
そこから何を学ぶかが
大事なのである。
そのためには、
人生を振り返る際に
必要な作業は、
現在のあなたの思考や感情で
判断するのではなくて、
起きた出来事を
冷静に判断できる
偏らない公平な第三者の目が
必要となる。
他人や環境のせいにして
現在の病気を嘆いている
あなたの姿を見て、
もうひとりの冷静な第三者は
さてどのような
審判を下すのだろうか？