はいまだポートの話です
見たくない人は飛ばしてね
シフトアップとミニモトヘッドのIN側です
大きいですね
昔のえげつないポート加工したヘッド並みです
ノーマルヘッドを削ったポートです
これが90や70のノーマル程度のサイズですからいかに大きいか分かります
まあこの話は別の話で
時々ガイドを切り飛ばしたヘッドがあります
ポートの形状からして抵抗になる物は無いにはこした事が無い
だからあそこにあると吸排気抵抗になります
これは事実ではあります
それはメリットなのですが
ではデメリットはなんでしょうか?
バルブガイドの長さは知ってますか?
実はかなり短い
通常4ミニは20~30mm程度では無いかな?
ヘッドによっては更に短いのです
それの先端を切り飛ばすと5ミリ以上短くなる
バルブを固定している部分が短くなるのもあり振れやすくなるとトラブルの元になります
これは皆さん知ってますよね
バルブが動く時スプリングが伸び縮みするのですがその時に回転する力や逃げようとする力やエンジンの振動がバルブの上下運動を3次元的に変えると言えば分かりやすいかな?
もちろんそれをリテナーやコッタ部分で逃がしてもいますので誤解無きようね
バルブに3次元にかき混ぜられたガイド内部はバルブよりやわらかく段々と磨耗して行きます
そしてある日使用限度を超えてしまうのですが
そりゃ長いガイドより耐久性は落ちますよね
特に高回転狙いになれば負担が大きくなるのです
まずはここが1点
そしてあまり理解されていないのが排気側のガイドのダメージが大きくなる
排気側を切るのは燃焼ガスを高速で排出させる事で性能出すのには有益な加工です
ただ高速高熱ガスが直接ガイドに当たる事でダメージが出やすい
それを防ぐにはメーカーとしてガイド先端を細くし長くする事でバルブの傘を隠れ蓑に利用しながらダメージを逃がしているのです
それを切るとどうなるのか?
ポート内面と同じに削ると流れは良くなりますが直接ガイド面に当たります
これは高速高温の燃焼ガスですので非常に過酷な状況になります
そして燃調が巧く取れていないエンジンではカーボンを含んだ高速ガスがバルブとガイドの隙間目掛けて飛ばされている訳になります
上記の2点によりエンジンには過酷な状況になるのは想像つきますよね
昔のQはそんな事も分かって無かった(笑)
まあもっと細かい状況もあるんですが
ガイドを切りダメージのでたそのまま使って行くといつの間にか燃焼ガスにオイルが入ったりオイルが排気ガスに混ざったり、エンジン内部にも排気ガスが入り込むようになります
そうなると何かオイルの燃えるにおいがしたり燃焼効率が落ちてエンジンの性能が落ちる元に
ここまで来るといよいよ交換やOHを意識する状態ですよね
また難しくなって来た(笑)
何となくQが考える問題点の1つを書いて見ました
もっと巧く書ければ伝わるのでしょうがこんなもんしか書けませんが
ガイドを切り飛ばすと言う行為はメリットもあるがこう言うデメリットがあると覚えて置いて下さい