長らく欠品していたNSX用のホンダ純正部品、
3速ギヤとかギヤケースなどがようやく届き、6速ミッション新品組み立てが3カ月かけて
完成しました。
毎年、数回の価格改定で著しく価格が高騰しているNSX純正パーツ。
新品で組み立てるなら、5速MTより6速MTのほうがお安くなってる?現象・・・
おそらくは、古い物の方が倉庫代がかかるのでしょう。
5速MTから6速MTに進化する中で、1速多いということもありますが、
シンクロが全てWになります。
ちなみに6速の初期モデルは除く。
なので、5速MTよりスムーズで軽くシフトできるのも6速換装の魅力です。
S2000、AP2のカーボントリプルシンクロとか流用出来ないかなあ?と
そんなアイデアは頭に浮かびながら、いまだ検証したことがありません。
同時に作業する機会があればいいのだけど・・・
さて、今回、組み付け時、おいらを悩ましたのはこのベアリング問題。
よ~く目をこらして見ると、ほんの少しベアリングの渕が、中のカラーより高いのです。
このベアリングの位置にくるのが5速ギヤ、そしてその上に内部にスプラインの切ってある
4速ギヤがのっかってくるのです。
ということは・・・つまりベアリングのほうがカラーより低くなくてはなりません。
シックネスゲージでギヤどうしの隙間を測定してシムやカラーで調整していくのですが
ガバガバ・・・
あれ?一度あったのは、純正部品のスプライン不良。それを疑い目視点検。
さらに一度あったのは、ATSカウンターシャフトの太さが公差でやや太く、ギヤを圧入すると
ギヤが広がるという症状。
これも、ものすごい微妙で手では入らないけど、プレスで押せば軽く入って行く。
んん・・・
なんやろ?とギヤを抜き差し、各部測定、そして数時間。
ベアリング高さに不備があることに、たどり着きました。
いやいや、まさか純正部品が不良だなんて!?
でも
他に類似するサイズのベアリングもないし、品番も正解、同じ部品を再度注文してみると
ほら!
同じ品番の部品なのに高さちが~~~~う!
知らずに行ってしまうと、えらいことになる、かすかな不良・・・でもないかっ。
ホンダは、たまに我々を試すかの如く試練、試験を与えてくれます。
おなじ作業をする業者様、気をつけて行きましょう。
100万円以上するギヤボックスですから。
純正部品不良で不具合があったり納期が遅れても、
謝らなければならないのは、いつもおいら。
ホンダから誤ってもらったことは、一度もありません。
辛いところです・・・
で、この微妙に高さの違うベアリング、なんやろこれ?