ドン底から這い上がった2人の同期生 | 福岡の団塊ジュニア世代進路アドバイザー特定社労士・山本幸司のブログ

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生粋の福岡県人である「特定社労士」こと特定社会保険労務士によるブログです。

本日1月28日(日曜日)に千秋楽を迎えた2018(平成30)年大相撲1月初場所、

ジョージア共和国出身の

栃ノ心  剛史(とちのしん  つよし)関

が初めての天皇賜杯に輝きました。



この場所に於ける栃ノ心関の地位は

西前頭3枚目

一般的に「幕内」「平幕」と言われている前頭の地位で優勝を果たした力士は2012(平成24)年5月夏場所の旭天鵬関以来およそ6年振りとなります。


栃ノ心関の初優勝が決定したのは初場所14日目だった昨日1月27日(土曜日)のことでした。

2006(平成18)年の3月春場所に初土俵を踏んだ同期生である松鳳山(しょうほうざん)関との一番は松鳳山関の速い突っ張りに負けじと応戦、


いなしに崩れかけてもすぐに立て直し


最後は栃ノ心関が力強く寄り切りました。



12年間におよぶ力士人生で最高の勝ち名乗りを受けた栃ノ心関、


インタビュールームではお世話になった方々への感謝の言葉を述べながら涙を浮かべていました。

「最高の日になりました」



前述の通り、栃ノ心関は外国出身の力士ですが、そのパイオニアは米国出身の高見山関、


昭和40年代から50年代にかけて絶大な人気を誇った名力士、というよりは当時を代表する有名人の1人です。


高見山関は1972(昭和47)年の7月名古屋場所にて今場所の栃ノ心関と同じく平幕地位での優勝に輝きましたが、この優勝は

「外国出身力士としては初めて」

の快挙となりました。

その後、高見山関の故郷・米国をはじめモンゴル国や南米、ヨーロッパ諸国から沢山の力士志願者が角界入りしたことで現在の大相撲はモンゴル、いや

世界の国技

と化しています。


外国出身では13人目、

米国、モンゴル国、ブルガリア共和国、エストニア共和国に続きジョージア共和国からは初めての優勝力士となった栃ノ心関、


千秋楽の相手は人気の遠藤関ですが


過去の対戦成績は遠藤関が「3  対  1」とリードしています。


栃ノ心関にとっては「合い口の悪い」力士でしょう。

が、しかし、

人生最高の場所は違います。



遠藤関を土俵際まで寄り切り


一時は遠藤関が有利な体勢になるものの、


最終的には怪力の栃ノ心関が遠藤関を土俵の外まで押し出して


初場所に華を添えました。



表彰式では八角理事長から天皇賜杯


出羽海理事から優勝旗


を授与され恒例の「優勝力士インタビュー」となります。

前日のインタビュールームと同じくお世話になった方々への感謝の言葉を述べる栃ノ心関、


昨年の11月に父親となられたこともあり


ファンの皆さんが初優勝に加えジョージア人の奥様であるニノ夫人のご出産を祝福します。


インタビューの終盤、

NHKの大坂敏久アナウンサーが栃ノ心関の大怪我のことについて質問すると


感慨深く、そして前向きに答えていました。


2013(平成25)年の7月名古屋場所中に負傷した右膝、


当時、前頭の地位にいた栃ノ心関はその大怪我により休場を続けた結果、幕下まで地位が降下します。

角界で4番目の地位である小結を何度も務めた実力者が「無給」の幕下へ…。

このときばかりは引退も考えたそうですが、師匠である春日野理事の叱咤激励によりカムバック、

一昨年の7月名古屋場所では小結のひとつ上、角界ナンバー3の関脇に初めて昇進しました。


来場所、3月春場所はおそらく関脇に復帰出来そうな栃ノ心関、

どんな相撲を見せてくれるでしょうか。


前頭、小結、そして関脇の力士だけが受賞出来る「大相撲三賞」には3人の力士が選ばれました。

敢闘賞には阿炎(あび)関と竜電(りゅうでん)関、

この2力士は今場所が晴れの幕内デビューとなり連日いい相撲を見せてくれましたが、栃ノ心関と同期生である竜電関は栃ノ心関以上の苦労を乗り越えての受賞です。




栃ノ心関が小結から幕下ならば竜電関は骨の病気により十両から角界「最下位」の序ノ口まで降下した経験があります。


そして、残りの2つとなる殊勲賞と技能賞は…。

何と今場所の主役・栃ノ心関のダブル受賞となりました。!!



最後に一言、

栃ノ心関、そして竜電関、本当におめでとうございます。





私は福岡県在住の「社労士」こと社会保険労務士です。


私は2012(平成24)年の11月から4年間に渡り

「合格基準が透明な社労士試験」

「受験生の努力が報われる社労士試験」

の実現を目指して日々奔走されていたtktkさんの活動を誇りに思っております。



私の事務所のホームページです。