イージー・ゴーイング 山川健一
「山川健一デジタル全集 Jacks」、幻冬舎のプレスリリース幻冬舎の最新情報 はこちら。AppleのiTunesの特設サイト です。Appleの「山川健一デジタル全集 Jacks 」はこちら。無料配信「山川健一自身によるデジタル全集解説 」。山川健一「LICKS」 登場!

東北芸術工科大学

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『「私」物語化計画』では継続して会員を募集しています。

僕は『「私」物語化計画』というオンラインサロンを主宰しています。作家志望の方々、「私」の構造を明らかにし自分を探したいと願う方々のための、Facebook上のサロンです。


毎週金曜日に講義テキストを館員専用のサイトで配信していますが、今回の原稿を特別公開します。皆さんの参加お待ちしています。




雨の日にコーヒーを飲みながら

山川健一


 連休中なので、今週は講義はお休みにして、今後のロードマップについてエッセイ風に書きたいと思う。

 小池都知事は4連休について「外出はできるだけ控えろ」と言っているので、僕も渋谷の仕事場でコーヒーを飲んだり、ゲームをやったり、宮下恵茉さんの『たまごの魔法屋トワ』(文響社)を読んだりしている。これはシリーズの2話で、1話がとても面白かったので、展開が楽しみだ。しかし、これはもちろん褒め言葉なのだが、宮下恵茉さんってまだ子供なんだなと思う。そうでないとこれは書けないだろう。


【推薦作について】

 推薦作のページに実践コースの伊藤洋介さんの『礼華さんが告白してくれない』を掲載し、何人かの方にコメントもいただいた。ありがとうございます。やはり、物語化計画のサイトに小説がアップされると盛り上がる。何よりも、伊藤さん、有り難うございました。

 ちなみに本作はCOVID-19以降の世界を描く企画ではなく、通常の推薦作だ。

《新しいスタンダード》シリーズとしては、今後、伊藤幸子さんの『遠い森の声』、菊地ひなたさんの『銀河模様の磨り硝子』を掲載する予定だ。

 物語化計画ロック班(?)から原稿が届かず、それが少し残念だ。松慎一郎、栗山ラムネの2人は必ず短編を送ること。OK

 10作くらい集まらないと電子書籍化は無理なので。


【キャラクター・メイキング】

 来週から、キャラクター・メイキングについて講義します。書店に並んでいる「小説の書き方」みたいな本ではキャラクター・メイキングは主流だろうと思う。しかし、物語化計画では、これまでキャラクター・メイキングについてはほとんど触れていない。

 いわば禁断の領域だった。

 もちろんこれには明確な理由がある。

 どんなカテゴリーの小説も、コアにあるのは「私」でなければならないと僕は考えている。そうでなければ面白くないし、そもそも小説を書く意味なんてない。

 それが僕の文学観というか、世界観だ。

 反対に言えば、コアで「私」が呼吸していさえすれば、どんなカテゴリーの小説でもいいし、かなりアバンギャルドなものでもいいし、もっと言えば小説でなくたって良いと僕は考えている。

 楽屋話になりそうだが、僕は毎週そういうふうに思いながらこの講義テキストを書いている。会員の皆さんに約束した《新しいスタンダード》シリーズのための小説は必ず書くつもりだし、それ以外の小説も書くつもりだが、僕にとってこの講義テキストを書くことと小説を書くことにたいした差異はないのだ。

 こうした僕の哲学をベースに『「私」物語化計画』は生まれた。


 これまで講義は、実はこんな順番で展開してきた。もちろんネット配信なので時事的な事柄にも触れて本道から外れることも多かったが、概ねこんな順番で展開してきたはずだ。


.何よりも大切なのは「私」を理解すること。


.そのためには実は論理的な「私」の構造を分析することが大切だ。そうでないと迷子になってしまう。


.「私」の構造を分析するとは、とりもなおさず自分を物語化しなければならないということだ。


.物語の構造分析はナラトロジーの研究でかなり分析が進んでおり、これを学ぶことが近道だ。つまり物語論を「私」の構造分析に応用する。


.その上で日本語で小説を書くためには、日本語について深く学びその歴史的な美学と技術を習得しなければならない。


.そもそも言語とは何か? 「私」も「世界」も「愛」も「快楽」も言語によって成立している。

   

 物語化計画のこれまでの講義はこうした意図に沿って行われて来たはずで、これは「キャラクターを作れば小説は書ける」という考え方とはかなり違う。

 いかに書くか(HOW)より、何を書くか(WHAT)が、もっと言うならなぜ書くのか(WHY)について考える方が遥かに大切で有効だということだ。


 8年間大学で小説の書き方をレクチャーしてきた経験から、多くの人たちが「キャラを作れば小説を書ける」と勘違いしているなと僕は感じてきた。

 若い人たちは二次創作小説をよく書くが、これもキャラが決まっていれば小説は書けるという安易な発想の延長なのだろうと思う。

 そうではない。

 いわゆる「エッジの立ったキャラ」を、あなたはあなた自身の内側に発見しなければならないのだ。

 というようなわけで、これまではキャラクター・メイキングの項目は、可能な限り禁じ手にしてきた。野球で言うと、質の高いストレートが投げられるようになってから、変化球を覚えるべきだということだ。

 そして皆さんは、先週の講義で「自伝」というか、自分史について考えるに至った。

 ちゃんとストレートが投げられるようになって来た。

 自伝、自分史も時間を取れば書けるはずだ。

 そんな今、いよいよキャラクター・メイキングが解禁されます。

 物語化計画は、「ストレッチ」「物語の構造」を経て、いよいよ第3部「キャラクター・メイキング」に入る。ま、コーヒーでも飲みながらキャラクターを作っている段階でまだ実際の原稿には取り掛かっていない──作家にとっては最も幸福な時間だ。

 楽しみにしていて下さい。


【友人や知人を誘って下さい──というお願い】

 物語化計画は来週から新しいフェーズに入ります。

 これまでは月に1度のスクーリングをやり、会員以外の方にも集まっていただき、興味を持ってくださった皆さんに参加していただく、というスタイルでやってきました。しかしCOVID-19の影響でスクーリングが開けず、会員以外の皆さんに会う機会がなくなってしまいました。ビジネス的に言うと、プロモーションの機会が失われているわけです。

 そこでお願いがあります。

『「私」物語化計画』は、会員の皆様はご承知の通り普通の小説教室ではなく、「自分探しの旅」を含んだ精神的な世界を可能な限り論理的に解明していくことを目的にしています。

 結果的にそれがプロの作家になる最短コースだと僕は思っていますが、これを説明するのがなかなか難しい。

 すでに会員となり、Facebookの使い方やツリー構造も習得している皆さんが、皆さん自身の言葉で親しい友人や知人を誘って下さるのがいちばん有効なのではないかと思います。

 というわけで、ローリング・ストーンズの「ウェストコーストの宣伝屋」ではありませんが、新規会員の拡大にぜひともご協力ください。伏して、お願いいたします。入会してくれそうな方がいらっしゃいましたら、事務局の小宮が対応しますので、事務局宛にメールでお知らせください。

事務局 etcetera@etcetc.jp




【お知らせ】

会員の森くま堂こと佐藤亮子さんの絵本『おむすびころりん はっけよい! 』が刊行されました。

 おめでとうございます!

 Amazonの内容紹介等をコピペしていきます。お子さんがいらっしゃる方、是非ともお読みください。


おむすびころりん はっけよい!

森くま堂

https://www.amazon.co.jp/dp/4032326304/ref=cm_sw_r_tw_awdo_c_x_vUvgFbMFJF97R @amazonJPより


Amazon の内容紹介

あるところに 

さんかくおむすびの くにと 

まんまるおむすびの くにが ありました。 

ふたつの くには 

いがみあっていたのです


いさかいはひろがり、 

とうとう、とのさまどうしの相撲で、決着をつけることになります。 

そして、手に汗にぎる一戦は、思わぬ結末に


登場おむすびは、400こ以上。 

おむすび好きには、たまらない絵本です。


出版社からのコメント

おむすび、おいしいですよね。 

この絵本には、うめぼし、おかか、たらこなどの基本的なものから、天むすや、たきこみごはんでできたのまで、いろんなおむすびが登場します。 

お気に入りのおむすびを、ぜひ見つけてみてください


著者について

森くま堂 

1956年、鳥取県米子市にうまれる。同志社女子大学英文学科卒業。 

児童文学者協会、児童文芸家協会会員、季節風同人。神戸新聞文芸児童文学部門 年間賞 『おやすみくまちゃん』、創作コンクールつばさ賞 〈読み物部門〉優秀賞 『古い地図のむこうから』、絵本テキスト大賞 『ちこくのりゆう』など。本作が初の絵本作品となる。兵庫県在住。


Facebookの仕様上、書影は1つの記事に1つしか貼れません。宮下恵茉さんの『たまごの魔法屋トワ』(文響社)は、こちらのリンクから


宮下恵茉『たまごの魔法屋トワ』(文響社)

https://amzn.to/3jAvUkw


『「私」物語化計画』のサイトはこちらです。

 https://yamakawa.etcetc.jp/



2月29日土曜13時から物語化計画のスクーリング特別編

229日土曜13時〜16時、《「私」物語化計画》と《あらすじドットコム》のコラボ・スクーリングの第2回を開催します。

会場 新宿区信濃町(会場の詳細は参加申し込みの方に個別にご案内します)

受講料  3,000円(税込、当日現金にて承ります)

申し込み、お問い合わせはetcetera@etcetc.jp


30名が定員で、前回は定員いっぱいになりましたので、出来ればお早めに申し込みを。


https://www.youtube.com/watch?v=qYDvQLv1KzM

渋谷レノンで土曜日に物語化計画1周年パーティ

次代のプロ作家を育てるオンラインサロン『「私」物語化計画』 https://yamakawa.etcetc.jp/ 開講1周年念して、山川健一が愛する渋谷のロックバー・レノンにてパーティーを開催いたします。忘年会を兼ねて、ビールやお酒、おいしいつまみでワイワイと一緒に楽しみましょう! もちろんフリードリンク/飲み放題!




《『「私」物語化計画』も1周年です。僕としては非常に愉しい1年でした。もちろんオンラインサロンでやり取りすることがメインなのですが、月に1度のスクーリングと懇親会は、会員の皆さんにお会い出来るのが楽しみです。1周年パーティーではなるべく会員個々人の方の相談に時間が許す限り乗りたいと思います。ぜひ参加してください。 山川健一》


・当日飛び込み参加もOK


・『「私」物語化計画』に興味をお持ちの方、非会員の方も歓迎!


・ご友人、ご家族様もご一緒にどうぞ


・山川健一と現役編集者が時間の限り皆様のご相談に乗ります


 


会場:LENNON/レノン


   渋谷区桜ヶ丘町27-1 エグゼクティブ渋谷 1F


   セルリアンタワー東急ホテル裏手


   渋谷駅から徒歩510


日程:20191214日土曜日


開場:1815


開宴:1830


終了:2045


会費:5,000円(税込)


   当日現地受付にて現金でお支払いください


   フリードリンク+お店自慢のフード


問い合せ etcetera@etcetc.jp

日米FTA第2段階を阻止するために──石破茂首相待望論

本日(1119日)、日米貿易協定の承認案が衆院を通過 してしまった。


振り返れば925日に日米共同声明に安倍晋三とトランプが署名し、両国は今後2段階に分けて貿易に関する協議を進めていくことが確認された。今日衆院を通過したのはその第1段階で、農産品(特に牛肉、豚肉)とデジタル貿易が対象だ。


憲法61条に、条約の締結に関する国会承認については衆議院の議決が優先すると定められているので、参院での審議が時間切れになろうと、否決されようと、最終的に発効することになる。年内に解散/衆院選があり政権交代しようと、これを覆すことは出来ない。


つまり、もはや打つ手はない。


政府が隠蔽し新聞・テレビが報道しないので事の重大さが分かっていない国民がほとんどである中、屈辱的な不平等条約が締結されたのだ。戦後最大の危機であることに間違いはない。


日本の食の安全が脅かされる。さらに食料安全保障上の問題が深刻だ。アメリカへの依存度が高まれば、今後一層日本はアメリカに従属せざるを得ない状況に追い込まれるからだ。


デジタルの方ではGAFAGoogle, Amazon, Facebook, Apple)が利益を得ることになる。まさに日本は植民地と化す。


デジタルので方はわかりづらいかもしれないが、IT企業ばかりが危ないのではない。例えば今後自動車は人工知能の技術で自動運転化され、搭載するのはエンジンではなくモーターになり、コンピュータの塊になる。交通というシステムそのものが重要になる。


その時、Googleがトヨタの内蔵を喰い尽くすのではないか──と僕は恐れる。


 第2段階はさらなる恐怖が待っている。「関税や他の貿易上の制約、サービス貿易や投資に係る障壁、その他の課題」が検討の対象となり、医療分野や公的な保険制度も入ってくる。


「医療費や薬代が高額になり、これ以上国民保険で賄うことは不可能だ」と、ある日政府が宣言して、外資により国民皆保険制度が解体される。


高額な保険に加入していないと、救急車からさえ下ろされることになる。医者が最初にする質問は「どこが悪いのですか?」ではなく「どの保険に加入していますか?」ということになる。


冗談ではなく、盲腸で死人が出る。


何年か前に友人のお嬢さんが、ニューヨークで盲腸になった。旅行の保険に入ってはいたのだが、手術代に200万円かかったと言っていた。アメリカ式の医療とはそういうものである。


僕らが生きながらえるために、今もっとも必要なことは、日米FTA第2段階を阻止することだ。その進行日程はまだ未定だが、アメリカのCSISで教育を受けた日本のエリート官僚とアメリカのトランプのブレイン達との間で、もちろん水面下で、アウトラインは既に決定済みだと考える方が自然だろう。だから時間はない。


桜を見る会疑惑で、安倍晋三内閣はすでにレームダックと化している。NHKの姿勢も急転換し、これはおそらく、「FTA第1段階も問題なく衆院で採決されそうなので、問題の多すぎる安倍晋三を切っても構わない」とジャパンハンドラーが判断したのだろう。


解散、総選挙は近いと考えるべきだ。そんな今日、唖然とするようなニュースが報じられた。少し長いが重要な事が記されているので引用する。


日米貿易協定の承認案は与野党の議論が深まらないまま衆院を通過した。立憲民主党などは資料提出に非協力的な政府に一時反発したが、ここにきて「桜を見る会」に絡む安倍晋三首相の追及を優先し、審議に応じる構えをみせる。一方、重要法案が政治的駆け引きに使われたことに、れいわ新選組は激怒しており、今後の野党共闘に影を落とす可能性もある。

「貿易協定を参院に送らないと首相が答弁に立つ機会がなくなる。分かってほしい」

 立民の安住淳国対委員長は19日の代議士会でこう述べ、承認案の衆院通過容認は、首相の疑惑を参院本会議で追及するための苦肉の策だと訴えた。

 立民は桜を見る会の追及を後半国会最大の焦点に掲げる。しかし、与党が首相出席の予算委員会の開催に応じないため、参院本会議で追及する方針を決めた。 

 立民のこうした姿勢に猛反発しているのがれいわの山本太郎代表だ。16日に福島県で開いた街頭記者会見では、協定で日本が不利になりかねないと指摘した上で、「野党議員が集結して体を張って国会を止めないとだめだ」と強調。14日に山形県で開いた集会では他の野党勢力を「とんだ売国野郎」とまで罵倒した。》(産経新聞1119日付)


「貿易協定を参院に送らないと首相が答弁に立つ機会がなくなる」とは本末転倒ではないか。


今日は日本の第二の敗戦記念日だ。FTA第一段階は政権交代しても覆えせない。日本の未来が大打撃を受けた。太郎さんではないが「とんだ売国野郎」か大馬鹿者のどちらかである。


野党共闘はやはり無理なのかもしれない。枝野幸男をトップに担いで野党連合で選挙を戦い政権交代を目指しても、そもそも「日米FTAを押し返すのだ」と言うコンセンサスがなければ、ある意味安倍晋三内閣以上に悪影響をこの国を及ぼしかねない。


枝野は対米従属左翼で、CSISに挨拶に行ったことを立憲民主党のサイトに誇らしげに掲載するくらいで、日米FTA推進派だろう。そもそも、安倍晋三が散々無茶苦茶にした日本の倫理や経済を立て直すのが次の首相の役割なわけで、枝野はそんな貧乏くじは引きたくないと思っているかもしれない。


山本太郎とれいわ 新選組は、100人擁立すればいいのだ。カネは僕らが寄付する。日本共産党、それから立憲民主や国民民主の中で造反した人たちとだけ連携し精一杯戦えば良い。僕らも全力でそれをサポートする。


ただし、残念ながら、現実的に考えれば勝つことはできないだろう。しかし未来への可能性を含んだ美しい敗北を得ることができる。「とんだ売国野郎」に泥水を飲まされるよりずっといい。


今、僕が考える総理大臣ベスト3を記しておく。


山本太郎

石破茂

枝野幸男


最終的にこの国を救えるのは山本太郎以外にないと僕は思っている。しかし次の衆院選で政権交代を果たすのは、やはり無理だろう。であれば、自民党の中で、来年のアメリカの大統領選挙までの1年間、日米FTAに歯止めをかけてくれそうな本当の愛国者を選ぶしかない。


石破茂以外にいないではないか。


石破茂は経世会の流れを引いているのだろうと思うが、経世会には対米自立を標榜する政治家が多かった。田中角栄の田中派から100人以上が参加し、小沢一郎もここにいた。橋本龍太郎、野中広務と青木幹雄もここだ。


しかし、20014月、自民党総裁選挙で小泉純一郎に大敗した。小泉は福田赳夫を中心として1962年に結成された清和会の政治家で、グローバリストで、言い方は悪いが、対米従属である。だから郵政民営化をやった。この流れが安倍晋三まで連綿と続いているわけだ。


メディアは、何かのスイッチが入り、安倍政権批判を始めた。安倍晋三内閣は既にレームダックと化している。安部退陣の時期は、意外と早いのではないだろうか。そんな折、ここ数日のニュースを見ると石破茂の名前が頻繁に出てくるようになった。それを見て僕も「そうか、その手があったな」と気がついたわけだ。


石破茂はタカ派で知られている。自衛隊を憲法に明記したいと思っているのだろうし、リスクがないわけではない。しかし、安倍晋三と違って、少なくとも空っぽの「器」ではないし、愛国者だけに国民を外資に売り払うような日米FTAには抗ってくれるのではないだろうか? 


前回の自民党総裁選においても、地方票では安倍に勝ったのだ。ポスト安部が、同じ清和会から出てくるようだとお先真っ暗だが、石破茂であれば、もしかすると日米FTAの流れに抗うことができるかも知れない。


石破茂首相に日米FTAに抵抗してもらい──その間、立憲民主も国民民主も衆院選に大敗してボロボロの状況になっているだろう。


一方、我がれいわ新選組は、100人擁立して、20人は当選しているとしよう。愛国者・石破茂が必死でFTAを止めてくれている間に力をつけ、その次の選挙で共産党など本物の野党と連携して政権交代、山本太郎首相が誕生し、アメリカの多国籍金融資本と正面から戦えば良い。


それ以外に──日米FTA第2段階を阻止する方法を、僕は思い浮かべることが出来ないのだが。


ラグビーでやれたんだ。日本全体でだってきっとやれる !

ピーター・ガブリエルが南アで獄死したスティーヴ・ビコに捧げる「ビコ」を、ソロアルバムからシングルカットしたのが1980年。


スティーヴ・ヴァン・ザントの呼びかけでU2のボノやマイルス・デイヴィスが反アパルトヘイトの『サン・シティ』をリリースしたのが85年。


ネルソン・マンデラが釈放されたのが90年。



94年にアパルトヘイトが撤廃。


そして2019年、黒人のキャプテン、シヤ・コリシ選手が率いる南アのラグビーチームがワールドカップで優勝した。


南アのチーム、スプリングボクスは、ネルソン・マンデラの子供達なのだと思う。マンデラは27年間に及ぶ獄中生活の後、1990年に釈放されれ、やがて大統領になり、アパルトヘイト撤廃に尽力し、1993年にノーベル平和賞を受賞した。


南アのチームに黒人達が参加するようになったのは、マンデラの意思による。彼は獄中でラグビーの勉強をしたのだそうだ。


南アフリカのラグビーチームが初めて黒人のキャプテンに率いられてワールドカップで優勝した事は、世界に大きなポジティブなメッセージを発した。


しかし今回は日本だって大したものだった。ニュージーランド出身のキャプテン、リーチ マイケルに率いられた日本チームは初めてベスト8に入った。日本チームも南ア同様、人種的には混成チームだった。このこともまた、世界に素晴らしいメッセージを発信したはずだ。


ラグビーでできるのだから、と僕は思う──日本全体でだってそれが可能なはずだ。入国管理局は、外国人の方々にひどい仕打ちをしているようだが、さらにヘイトデモではナチスみたいに最低な言説が繰り広げられているが、僕ら全員がラグビーチームを見習わなければならないのだ。


キース・リチャーズにインタビューした時に、彼はこう言った。


「俺たちみたいに全く違う人間が5人でバンドをやれているんだから、世界だってうまくいくはずだぜ」


ラグビーでやれたんだ。

日本全体でだって、きっとうまくやれるはずだ。


音楽のカテゴリーを越えた『サン・シティ』

『サン・シティ』はラヴ&ピースの復活のような観のある他のチャリティ・レコードと違い、ほんとうに凄いアルバムだ。反核だとか、アフリカ飢餓救済といったスローガンよりもずっと具体的な、絞り込まれた提案であることが、そのサウンドをとてもラディカルでクリアなものにしているのだろう。

 ブルース・スプリングスティーンのバンドのギタリストだったスティーヴ・ヴァン・ザントが、一九八四年に南アフリカ共和国に旅行した。彼はニューヨークに帰ってから、アーサー・ベイカーに電話したのである。二人が、南アフリカ共和国のアパルトヘイトを告発するシングル・レコードを製作することを決め、参加ミュージシャンを募ったところ、ジャズやR&B、ロックやレゲエ、さらにラップのミュージシャンからリクエストがあった。企画は膨らみ、シングル・レコードではなく、アルバムが製作されることになった。

 そして、彼らがプレイした音楽は、ジャズでもR&Bでも、ロックやレゲエでも、さらにラップでもなかった。あるいは、そのすべてだったと言うべきだろうか。

 リンゴ・スター親子がドラムスを叩き、ザ・フーのピート・タウンゼントがギターをかき鳴らす。ロン・カーターのベースとハービー・ハンコックのピアノがそれをサポートし、彼らの音空間にマイルス・デーヴィスのトランペットが緊張感を与えている。

 そして、ニューヨークのラップ・アーティスト達がアジテートするのだ。“おれ達はブラザーを見殺しになんかできないぜ、と。

 さらに、ぼくが驚くのは、このレコードが強いメッセージを持っているのと同時に、その音楽的なクオリティがきわめて高いことだ。『サン・シティ』は鮮やかに、ロックが既に音楽シーンのフロントから大きく後退してしまっていることを示している。もはや、ジャズもR&Bも、ロックもレゲエも、さらにラップもない。あるのはただ、音楽、ミュージックに過ぎないのである。

 ジャズとロックの先頭を走ってきたミュージシャンが、あるいはR&Bやレゲエ、ラップを信じることに徹したミュージシャンが、長いパイプラインを通り抜け、今、同じひとつの場所で顔を合わせたのだ。一人でも多くの人にこのレコードを聴いてもらいたい、とぼくは思う。

 最後につけ加えておくが、同名のヴィデオも発売されており、こちらのほうももの凄い。


抜粋: 山川健一デジタル全集 Jacks『今日もロック・ステディ』より


https://m.youtube.com/watch?v=bY3w9gLjEV4

Artists United Against Apartheid - 

10月26日(土)、11月1日(金)物語化企画のイベントがあります。

⭐️【「私」物語化計画』10月のスクーリング&懇親会のお知らせ】


10月26日土曜16時半〜18時半@新宿三丁目

【講義】「物語論のコア、隠された父の発見」

【ワーク】「5人の父を探せゲーム」

詳細は、「イベント」情報をご覧ください

https://www.facebook.com/events/674617026365525/

 

⭐️【11月1日金曜@神田 THE SHOJIMARUにて、RUDIE'S CLUB BANDのライブとスクーリング特別編も開催!】

「文学とR&Rが交錯する一夜」の詳細は→↓https://www.facebook.com/events/473249300187525/山川健一が主宰する次代のプロ作家を育てるオンラインサロン『「私」物語化計画』の公開スクーリング特別編を開催します。

『「私」物語化計画』
https://yamakawa.etcetc.jp/
 
ドラマーの杉山章二丸との対談
杉山さんはMOJO CLUB、THE TIMERSで活躍したのち、一度は表舞台から姿を消しましたが、現在は紆余曲折を経て自らの店THE SHOJIMARUをオープン、もちろんドラマーとしても活躍中です。60歳還暦にして4度目の結婚と初の子供を授かるなど、公私ともに波乱万丈の人生を邁進中です。そんな杉山章二丸さんのエピソードを元に『「私」物語化計画』の入口を垣間見ることができるスクーリングです。
 



後半は山川健一率いるRUDIE'S CLUB BANDのライブ、杉山章二丸とのセッションがあるかも!

 
文学とR&Rが交錯する一夜です。、、

早稲田大学オープンカレッジで初期ストーンズの講義をします。


今年も早稲田大学がやっている「社会人のための必修教養講座」で特別講義を行います。


 「私」ロック化計画

   初期ローリング・ストーンズ編


ロックという音楽の輪郭を、理念的な面、歴史的な面、技術的な面、それぞれからつかむことを目的とする。それには「私」という存在を明確化することが不可避である。「ロックしようぜ」という言説は「私自身であり続けよう」という意味なのである。他の文化の流れと緊密に結びついたロックという表現の構造と力学について知り、それらの「知」を自らの日々に生かすことができるようになる。「初期ローリング・ストーンズ」編では特に、1960年代末から70年代のストーンズに光を当てる。




回の講義予定

日程

講座内容


1

10/04

信じたものの模倣からコアなロックが自ずと生まれた

・信じたもの、それはブルースである

・ダートフォード駅でキースがミックに逢った日

・あのおかしな顔と声のヴォーカリストを代えるんなら契約してやる

2

10/11

表現の弁証法──ミックとキースの殺し合いの歴史

・オリジナルを書き印税収入を得ることの大切さ

・男権主義と女性蔑視がセールスポイントだった

・大切なのは同世代のマネージャーと知的な恋人だ

3

10/18

マリアンヌの別離、ブライアン・ジョーンズの死

"Beggars Banquet"を解剖する

"Jumpin' Jack Flash"、デッカレコードとの駆け引き

・マリアンヌ・フェイスフルとの別離

・ブライアン・ジョーンズの死

"Sticky Fingers"で生き延びたストーンズ

4

10/25

ビジネスマンとしてのミック・ジャガー

・ビートルズの "Sgt. Pepper's"がロックビジネスを変えたぜ

・先駆者としてのトライアル

・ロック史上もっとも有名なロゴ、べろマーク



物語化計画のロック版で、今回は初期ローリング・スホーンズの秘密に迫ります。初期ストーンズはロックの基本です。


下記のサイトから申し込めます。


早稲田大学オープンカレッジ

https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/48208/




物語化計画、大人の修学旅行へ行きませんか?


「私」物語化計画では8月31日に関西で初となるスクーリングを開催しますが、東京から一緒に行きたいという方もいらして、東京組は東京駅で待ち合わせて一緒に行こうということになりました。会員でない方でもOKです。

8月31日、9月1日の1泊2日の旅程です、同じホテルをとって、帰りの新幹線も幹事が予約取ります。


希望される方、下記のメルアドにご一報ください。
新幹線のチケット予約があるので、一両日中にお願いします。

etcetera☆etcetc.jp

☆がアットマークです。

前半は僕の自分探しの旅論、物語論。後半は児童文学の人気作家である越水利江子さん、宮下恵茉さん、楠 章子さん、寮 美千子さんをゲストにお招きし児童文学をテーマとした対談形式のトークショーを行います。きっと楽しいよ!


https://yamakawa.etcetc.jp/20190831osaka/

香港のデモを見て思うこと

香港のデモの映像を見ていて思うのは、これは他人事ではないなということだ。1969年、70年と、高校生だった僕は黒いヘルメットに"LOVE&SEX"とピンクの字で書いてデモに参加したが、東京の状況は今の香港みたいなものだった。機動隊はジュラルミンの盾で僕らを殴り、催涙弾を水平に撃って来た。

今の日本では首都圏反原発連合の人達の努力などがあり、平和的なデモが根付いているのでそれに水を差してはいけないと思うが、権力というのは暴力装置で、日本だっていざとなったら香港警察みたいなことをするのだ──ということを僕らは知っておく必要があるだろうと思う。

60年安保の時には国会前で東大の学生だった樺美智子さんが亡くなった。22歳だった。当時の首相は岸信介だった。70年の安保のデモの時にも大勢の負傷者と逮捕者を出し、高校生だった僕の友人も逮捕された。首相は佐藤栄作である。岸、佐藤、共に安倍晋三首相の血族である。

70年の学園紛争は世界的なもので、ジョン・レノンやローリング・ストーンズが明確に反戦を掲げるようになるのはそれ以降のことだった。

繰り返すが、警察はいざとなったら何でもやる、香港のデモは他人事ではない──と肝に命じるべきだと僕は思う。今だってデモ参加者の写真を撮影してファイルにしているに決まっている。

香港では女性が催涙弾の直撃で失明し、殴られて血を流し大勢の人々が逮捕されている。若い人達の未来に禍根を残すに違いないと思うと胸が痛む。香港人は歴史的に、自分達は香港人であって中国人ではないと思っている人達が多いのだろう。中国本土に容疑者の移送を可能にする条例案への抗議デモは、香港独立を目指しているに違いなく、だとしたら攻防は長く続くことになる。

中国共産党系メディアである「人民日報」は香港に近い深センに武装警察の車両部隊が集結していると報じ、道路を走る装甲車の映像を公開しこれはネットで見ることができる。

そんな中、カナダのトルドー首相は12日の記者会見で、香港情勢を非常に憂慮していると表明した。「市民が表明した深刻な懸念に耳を傾ける姿勢が地元当局に必要だ」と述べ、中国当局に「正当な懸念を抱く人々に対し非常に慎重で敬意ある対応」を取るよう求めた。

人権を守るよう、繰り返し香港の外側からもメッセージを発信していくことが大切だろうと思う。僕らはせめて、香港の今の惨状をSNSで拡散し続けしましょう。

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