間に挟まれる辛さ。 | 32歳 妻子癌ステージ4持ちの闘病日記とレース参戦記

32歳 妻子癌ステージ4持ちの闘病日記とレース参戦記

2020.6.17 夫は永眠しました。
妻です。自分自身が前に進む為にも、敢えてこのブログで吐き出させて貰います。思いはとても、複雑です。


一時期、事情があり、夫の母親と同居をしていました。
私たちが夫の母を呼び寄せる形で、約一年同居していました。
夫の癌が分かったのは、同居をしている時でした。

前の記事でも話した通り、夫と母親の関係は良いものではない。
全てを知らなくても仲が悪い事は分かっていたので、一緒に暮らす以上なるべくなら波風を立てたくない、平穏で居たいという思いから、かなりの気を使いました。
夫は必ずと言っていいほど母である義母を悪者にするので、私はなるべく義母を庇う方向で居ました。
親子だから尚更言いたい事は言うし、言い方もまたキツくなる。
流石に義母を庇いきれない時もあったけども(義母もまた難ありなので)。

特に義母が面倒臭かったのは、親子の間に必ず私を挟んで来る事だった。
なので必ず義母は私にも連絡を寄越し、私からも伝えてくれと言った。

何に対してもなんだけど、親子間でしっかりやってくれれば私は間に入らなくても済むのに、それが出来ないから私はいつも間に挟まれて2人に振り回されてた。
良く、嫁姑問題に夫が挟まれるという話は聞くけれど、親子問題に嫁が挟まれるなんて話は聞いた事が無いって思った。


同居して分かったのは、義母は口だけの人間という事だった。
そしてまた、口だけは上手い。
でも中身は信用も無い、嘘だらけ。

同居して行く中で、私が義母に段々「ああ…」って思い始めたのは、上の子に義母が「今日、ばあばと一緒にお風呂に入ろうか!」と言った時があって、上の子が暫く悩んだ後「うん、おばあちゃんと入る!」と言ったので、私もそこでちょっと期待を抱いた。(あ、お風呂入れてくれるんだ…!って。)
そして、お風呂が沸いて上の子が「おばあちゃん、お風呂入ろう!」と言ったら、「いいから、ママと入りなさい!」と言った。
その時はそこまで気にしなかったけど、こういう事がその後何回もあり「ああ、この人は口だけなんだな」と思った。

そういう口だけの人っていうのが分かり、夫が癌になって口では凄い心配してる感じで言うけれど、口で言う割には行動に現れてないし、終いには癌が分かってからの夫の生活や行動を見て、私に「もう諦めたのかしらね…?」と言う。
そこで私も言い返す事が出来れば良かったんだけどハッキリとは言い返せなくて、「そんな事はないと思いますよ」とだけ返して。

でも、私が思うのは、そもそも諦めていたら辛い抗がん剤治療は受けないと思うし、諦めていないからこそ出来る治療を受ける事に決めたと思うの。
一緒に住んでいて、ましてや自分の息子で、この人は一体息子の何を見ているんだろう?と、同じ〝母親〟として、全く理解出来なかった。