名古屋市総合リハビリテーションセンターの就労訓練では、話せる人たちが多くなってきていた。
もともと営業職だったこともあり、初対面でも、気軽に話すことができるほうかもしれない。
一番、大きかったのは訓練の初日、初めて座った席で通所者の方が話しかけてくれたのが、随分と有難かった。
何をしていいのか、戸惑っていたのを見かねて、彼女は手を差し伸べてくれた。
その優しさが、本当に嬉しかった。
だから、自分は新しい人に、積極的に話かけていこうと考えていた。
また、声が大きいのも、まあ、分かりやすく目立つわな。
そんなわけで、話せる人が少しずつ、増えていった。
イベントで働いていた方。
自動車業界の現場の責任者。
就職が決まっていた学生。
などなど。
みんなそれぞれ、年齢も発症状況も症状は違っていたが、男性だったし気軽に話ができた。
休憩時間も、それぞれと、よく話すようになっていた。
そんな状況で、気になることが起きるのであった。
僕がリハセンに通い出したときは、女性は数人程度だった。
一番、初めに話しかけてくれた女性は、職場に復帰していた。
その他にも、数人いらっしゃったのだが、皆様、卒業されていった。
この頃、訓練には女性が誰もいない状況だったのだ。
全員、男子。
たまには、こうなることもあるらしい。
