スピーカーシステム【点検】サービス。 | くるまの達人

くるまの達人

とか、タイトルで謳いながら、実はただの日記だったりするけど、いいですか?

詳しいことは、I.Y.A.Garageのブログ
に書かれているので、どうぞ読んでく
ださい、で終わってしまうのですが…。

【I.Y.A.Garageのブログ】





それでは、さすがにちょっとアレなん
で、少しだけ補足いたします。


yamaguchiスピーカーシステムを始め
た2011年、大切な愛車に加工・改造を
せず純正のままのデザインで取り付け
られること、DIYでも取り付けができ
ることの2つを守ろうと考えました。
指針とか目標というより、ごく自然に
“それはやってはイケナイこと”と感
じて自分との約束事にしたんだと思い
ます。

1つめの約束事のせいで、設計がやた
らと難しくなりました。肝心なことは、
聴きたい音を実現する、という目標・
目的があることです。そこが実現でき
なければ、yamaguchiスピーカーなん
て何の存在価値もないです。そのクル
マ(車種)が持っている気配・雰囲気
をいちばん高めるような、心の共鳴が
起こるような音をイメージしてから、
開発に取り掛かります。基本です。

そのことを1ミリも譲らずに、ねじ穴
を開けるとか(加工・改造)、カバー
は付きませんとか(純正デザインの破
壊)の約束事を守ることがどれだけタ
イヘンなことか。そのことが、CFRPを
多用する理由の1つだったりします。
当然コストが嵩み、製品が高額になっ
てしまいます。

ただそこについては、愛車のリセール
バリューを完璧に守り(加工車・改造
車は猛烈に査定が下がります)、スピ
ーカーシステム自体の価値も下がらな
い(ネットオークションなどで半以上
で売れているようです)ので、中古に
なったら誰も欲しがらないようなもの
を取り付けるために愛車を切ったり
貼ったりでギトギトにしてしまいまし
た的なクルマいじりよりも、実は経済
的にも損な選択ではないんじゃないか
と自分では思っています。もちろん所
有している数年以上の期間、好きなと
きのあの音楽空間を連れて愛車で出か
けられるという幸福感の所有も含めて。

そして、ようやく今回のブログのテー
マの取り付け性能についてです。

yamaguchiスピーカーシステムは、特
殊な設備や工具がないと取り付けられ
ないようには設計していません。極め
て凡庸な工具で取り付けられます。穴
開けや加工をする必要がないので、電
動工具も不要です。いくつかのドライ
バーやレンチ類があればOKです。

そして、執拗なほどに詳しい説明書を
添付しています。

それでも、きちんと取り付けられてい
ないケースが散見されます。

製品発売後も、わたし以外の誰かが取
り付けたスピーカーシステムを観察す
る機会があるごとに、取り付けミスが
起こりやすいのだなと感じたらすぐに
説明書に加筆や修正を加え続けていま
す。その結果、じわじわと膨らんでき
た説明書は、例えばNDロードスタース
ピーカーシステムver.2では13枚、同
パワーアンプキットでは28枚もの文字
と写真がぎっしりプリントアウトされ
たA4サイズの紙の束になりました。

それでも、やっぱりきちんと取り付け
られていないケースを見かけます。


・取り付けに必要な技術の不足。

・自分なりの解釈で説明書にかかれて
いることを端折った取付工程。


主な理由は、この2つだと分析してい
ます。

前者は、オーナー自身のDIY取り付け
の結果に多く見られます。これは自己
責任の領域なので、わたしがあれこれ
語る対象に相応しくないと思います。
すべての説明書の冒頭に、「作業に自
身がない場合は、プロにご依頼くださ
い。」と書いています。自信があると
判断して取り組まれたご自身の愛車に
対するご自身の作業に、わたしが何か
意見できるはず、ありません。

ただし……。

その前にもう1つ。後者は、プロの整
備工場でもときどき起こります。例え
ば説明書には、取り付け後数時間以上
経ってからの増し締めが指示されてい
る箇所があります。純正のスピーカー
線を使用する取り付けに際して、各純
正スピーカー線の極性ごとの色分けや
取り付けるギボシ端子のオス/メスの
別も書かれています。

けれども“まーいっか”で増し締めし
てくれないんだろうなぁと思います。
“そんなこと知ってる知ってる”で配
線の極性を再確認してくれないんだろ
うなぁと思います。プロの整備工場で
は作業時間と作業場所=コストですか
ら、増し締めのためにそのクルマをそ
の場に数時間置いたままにすることは
基本的にナシです。そこで説明書の記
述を、全体の作業の最初に取り付けて
作業の最後に増し締めをする段取りを
取ってください、と修正しましたが、
それでもまあ守ってもらえている気配
は少ないです。知ってる知ってる、の
件も含めて、プロには俺流がある人が
多いですから、わたしもそれ以上は言
いたくありません。


“ただし……”です。


わたしが開発車で、この感じ! と興
奮しながら仕様を決定した“その音”
が出ていない可能性があります。

故障してしまう可能性があります。


説明書には、無駄なことは書かれてい
ません。すべて、わたしが開発時に
“肝心”だと感じたことばかりです。
yamaguchiスピーカーシステムとは、
そういうこだわりの集合体なんだと理
解してもらえると嬉しいです。


約束事に決めた取り付け性と、こんな
音楽をこのクルマで聴いたことがない
と感じてもらえる音楽性とを両立させ
るために、けっこういっぱいいっぱい
なこともやっています。マツダのスカ
イアクティブテクノロジーをエンジン
開発分野で牽引した人見さんのインタ
ビューをとったときに、「崖っぷちを
見てきたか」と口癖のように開発者た
ちに投げかけ続けた、という言葉に、
家内制手工業の主宰兼作業者という世
の中の端くれの立場ながら大いに共感
したことがあります。崖っぷちを見て、
そこから安全マージンをとって数歩下
がったところに製品として皆さんに届
けられる姿があります。けれども、百
歩下がってゆるゆるなものでは意味が
ないという方針でゆくのであれば、例
えば想定された使用環境の範囲内でよ
ろしく、という点が、つくり手にとっ
てはとても大切な前提なんです。



今回、I.Y.A.Garageの岩間くんにお願
いして、彼のブログにあるようなサー
ビスを行ってくれるとうれしいと依頼
しました。


【I.Y.A.Garageのブログ】



このサービスのきっかけになった出来
事について、このブログにすべて書か
れているので、スピーカーシステムを
愛用していただいている方はぜひ読ん
でみてください。

あの頃系メルセデスやロードスターの
各モデルで、わたし自身が取り付けて
セッティングをしたyamaguchiスピー
カーシステムがどのような音で鳴って
いるのかをよく知っている彼が「取り
付けの状態」「鳴り音の状態」の良否
をチェックしてくれます。


せっかく選んでいただいたのですか
ら、よいものを手に入れたという実感
をさらに確かなものにしたい。

ずっとそういう気持ちでいるのです
が、わたしが1人しかいないことを言
い訳に実現できなかったアフターフォ
ローについて、新しい窓口を設けまし
たという意味も含めてます。

どうぞ、I.Y.A.Garageに連絡をしてく
ださい。スピーカーシステムについて
の一般的な問い合わせにも対応してく
れます。


メール
iyag@outlook.jp

電話
090-7630-1461


※上記のメールアドレスは、「@」を
半角英数字に置き換えてください。

※電話は、常識的な営業時間を考慮し
た時間帯にお掛けください。




※ぜひ、Facebookでわたしをフォロー
してください。ブログよりも更新が楽
なので、スピーカーシステムの話、ク
ルマの話、はるかにたくさんの発信を
しています。簡単な動画ですが、スピ
ーカーシステムの音を車内で録音した
ファイルも、Facebook内にはたくさ
んあります。鑑賞だけならアカウント
は不要です。下のFacebookのURLから
飛べます。

山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
webTV「モーター日本」
facebook / Yamaguchi Munehisa
Twitter / nineover