NAロードスター スピーカーシステムの修理をしています。 | くるまの達人

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とか、タイトルで謳いながら、実はただの日記だったりするけど、いいですか?

NAロードスタースピーカーシステムの
修理をしています。

こちらのブログに理由も含めて書きま
したが、NAロードスタースピーカーシ
ステムtype2は、type3へのバージョ
ンアップを兼ねての修理になります。


最近、DSPパワーアンプや3Dシステム
の話題が多いので、フルシステムで組
み上げなければダメなんだと思ってい
る人が増えてきているような気がしま
す。

わたしが作るスピーカーシステムは、
基本的に純正からのポン付け交換でス
タートできるように設計しています。

車体にねじ穴一つの改造・加工も加え
ず、内装のデザインも完全に純正のま
ま楽しめます。ずっと大切にしたいと
選んだそのクルマを、ひょっとしたら
購入した自分以上に我が子のようにた
いお説に考えて考えて考えぬいたデザ
イナーの心づくしのインテリアの景色
はそのままに、心ときめく音楽空間だ
け重ねることが、スピーカーシステム
の発想の原点です。


そのために、メルセデスW124用、マツ
ダ・ロードスター用のいずれのスピー
カーシステムにも、小さな回路が組み
込まれています。ツィーターあり/な
しの別も含めて、すべてのモデルで異
なる設定値が与えられているこの回路
を決めるために使用しているテストベ
ンチは“対象となるそのクルマ”です。

スピーカーシステムの試作が最終版ま
で進んだら、実際に試作機をクルマに
取り付けてテストします。車内での音
の跳ね返り方なども検証の対象なので、
内装材などはすべて組み戻して完全な
取り付け完成車を再現するのですが、
そのときにネットワークハーネスの回
路に使う電子部品の付け替えが簡単に
できるように特別な配線を車内に引き
込んでおきます。

あとは、それぞれの部品の職人さんか
らの製品仕様の部品が届くまで、その
クルマで走り回ります。住宅街や高速
道路や早朝や深夜や渋滞道、楽しい気
持ちで人に会いに行くときも少し気分
が落ち込んでいるときも、とにかくそ
のクルマで出かけて、その時その時の
聞こえ方に応じて小さな部品を交換し
て記録して、そうやって1ヶ月以上あ
あでもないこうでもないと試行錯誤し
ながら、いくつかの部品を使った1つ
の組み合わせを見つけるわけです。



右側に、NAスピーカーシステム type
3ツィーターなし仕様用の回路を付け
ました。ツィーターあり仕様では、こ
のメインユニットに取り付ける回路も
異なった設定となります。




NBロードスターに最終試作版のスピー
カーシステムを取り付けるところで
す。車内まで引っ張り出せる長さのテ
スト用配線をつないでから、内装材を
組み戻します。




左右のドアトリムのすき間から車内に
引き込んだテスト用の配線。「MAIN」
「TWEETER」と印が付いていますね。
徹底的に走り回りながら、最高に心地
よい組み合わせになる2つの部品を四
六時中探りまくるわけです。




サブウーファー、BassPLUS+、3Dシス
テム、外部パワーアンプ、DSPパワー
アンプなどはどれも、スピーカーシス
テムの持ち味を徹底的に引き出すため
に猛烈に有効なアイテムですが、その
ような周辺機材の助けがなにもないと
きであっても、明らかな違いに興奮で
きるようなものであることを目指して
作ってます。13年前から、ずっと。



というわけで、タイプ3へのバージョ
ンアップを兼ねたNAロードスタース
ピーカーシステムの修理、新品のタイ
プ3を製作するのとほとんど同じ工程
で粛々と進めています。






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なので、スピーカーシステムの話、ク
ルマの話、はるかにたくさんの発信を
しています。簡単な動画ですが、スピ
ーカーシステムの音を車内で録音した
ファイルも、Facebook内にはたくさ
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山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
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