魁(KAI)サブウーファーをロードスターに。 | くるまの達人

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とか、タイトルで謳いながら、実はただの日記だったりするけど、いいですか?

よく、作業がとても丁寧ですね、と言
っていただきます。

はい、とても丁寧だと思います(笑


スピーカーシステムを構成しているほ
とんどの部品は、わたしが信頼する職
人さんに作っていただいています。大
メーカーがやることではありませんか
ら、少数ですし、けっこう細かなリク
エストを盛り込んでいるので、もちろ
ん工作機械などの道具は使いますが、
すべて手作りで作っていただく部品た
ちです。

丁寧な作業というのは、まずそれらの
部品の仕上がりの素晴らしさにおいて
掛けていただいている言葉であると思
います。そしてそれらをアッセンブル
して、あるいはわたし自身が加工を施
して、完成品へと導くその作業のこと
を言っていただいているのだと思って
います。

もし厚かましくも、もう少し褒め言葉
を催促するのであれば、職人さんたち
が作ってくれる部品の1つひとつに見
えるディテールの理由にも着目してい
ただければな、なんて思います。ディ
テールというのは、イメージしている
音楽の再生を可能にするための素材の
選定であり、目的の機能と強度を見込
んだ計上であり、そして手にしていた
だいたときに思わず頬がゆるむような
美しさにも、わたしなりに気を使って
います、ということでもあります。


魁(KAI)サブウーファーというモ
デルを、NDロードスター用に製作し
ています。

NDスピーカーシステムの魅力を最大
限に引き出すためのサブウーファーと
してイメージした音質に仕上げたサブ
ウーファーなので、スピーカーシステ
ムを買っていただいた方だけに提供さ
せていただいています。

一気に進められる工程が少ないので、
けっこう手間がかかるのですが、今朝、
最終のアッセンブル工程に掛かれたも
のが1セットあったので、写真を撮っ
ておきました。



何をやっているのかは書きませんが、
筐体の内部に白い綿のようなものがあ
るのが見えると思います。いわゆる吸
音材の一種ですが、アメリカ製のもの
を使用しています。けっこう高いです。

どうせ外からは見えなくなるわけだし、
安いものを探せばいくらでも見つかり
ますし、もっと言えば、使わなくても
構わないといえば構わないような微妙
な効果を得るためのものです。

でも絶妙な微妙を得るために、いろい
ろ試した結果、これを使うことに決め
ました。どのくらいの加減で使うかと
いう点も、もちろんしっかり検証して
います。

今朝仕上げた魁(KAI)サブウーフ
ァーは、NDロードスターのNR−A
というモデルを大切にされている方へ
届けるものです。BOSEサウンドシ
ステムの設定がないNR−Aでは、サ
ブウーファー用の配線が省略されてい
ますから、サブウーファー用のパワー
アンプを設置して、そこからサブウー
ファーまでの配線を新設する必要があ
ります。ですから、新設するその配線
と接続するためのコネクターを持った
配線で仕上げます。



純正のBOSE製サブウーファーでは、
車両側の配線と接続するカップラーが
防水仕様になっています。どのような
意図があるのか、やや理解しにくい仕
様ではありますが、なにか理由がある
のでしょう。なので、NR−A用に製
作する魁(KAI)サブウーファーも、
防水仕様のギボシ端子を使って仕上げ
ています。24金メッキです。

徹底的にこだわって選んでいるのは、
スピーカーユニットだけではないとい
うことは、知っていただけるととても
うれしかったりします。


いつも書いていることですが、結局こ
ういう細かいところにこだわって、そ
れを積み上げてゆくしか、よいものを
創り上げることはできないと思ってい
ますし、実際の経験で確信もしていま
す。

その積み上げとは、表から眺めたとき
にすぐに見て取れることだけでなく、
それを可能にしたビハインドストーリ
ーのことなんですね。職人さんの丁寧
な部品づくりの仕事もそうですし、ど
のような勘所を盛り込んで部品を仕上
げなければならないのかを的確に伝え
る言葉や指示書もそうですし、それで
はどんな指示書でリクエストすればよ
いのかという根底にある、再生される
音楽へのイメージを豊かに持つという
こともそうだったりすると思います。



シリアルナンバー6番。魁(KAI)
サブウーファー・NR−A装着用、今
朝仕上がりました。



音楽の流れるロードスターから降りら
れなくなるほど気に入っていただけれ
ば、いいな!




試聴会、ぜったいに来てくださいね。
聴かないと絶対に後悔します!(笑


【6月29日(土)試聴会の案内】




「魁(KAI)サブウーファー」



「NDロードスター
     スピーカーシステム」







山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
webTV「モーター日本」
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